【ネタバレあり】[小説]愛に蝕まれた獣は、執恋の腕で番を抱くのレビューと感想

この作者さんは歪んだ愛や暗めの愛を描くのにとても良い。今回も楽しみにしていた作品です。最後がわかりづらいかな。

面白かったです

ただ純愛とか執着とかとちょっと違うかな。

とにかく完璧にヒーローと冴えないヒロイン。子供の頃に婚約して、森で遊んでいたら獣に襲われる事件に遭って獣化するヒーロー。
そっから離宮でヒーローとヒロインの二人暮らし。初めは、結構ひどいヒーロー。ただ、後からわかるがヒロインがドMだったから、らしい。。

何だか掴みどころがなく、ヒーローの本心がわかりにくい。ヒロイン好きなんだよね？って思われるんだけど、いつ？そんなに交流なかったやん！
釈然としない。
しかも事件の時、こいつはダメだと思って破棄しようとしてたヒーローです。なのに、孤独になった途端、ヒロインだけがずっとヒーローをそのまま受け入れてくれたかららしい。
ヒロインはそもそも孤独気質だったので。ヒーローに依存してます。そんなにいい奴だとは思えないヒーローなのに！自己評価低すぎなので、ヒーローと幸せになりたいと言えない薄倖令嬢です。
そんなヒロインに、イラつくヒーローです。

しかし、ちゃんとヒーローは先を見据えてて、色々行動してた。財テクなど。ヒロインと幸せになるために。

最大の黒幕はブラコン拗らせまくりの、勘違い義弟くんですが、もーキャラ崩壊して清々しいほど悪役。笑える。最後盛大にやらかします。

ヒロインも長年のヒーローのドSのおかげで体質改善されてるらしく、獣寄り。お揃いです。
死んだと思ってたヒーローが迎えに来て、きっとどこかで幸せになれたのねってラストです。

結末が

結末が「読んでいる方におまかせします。」的な感じでスッキリしませんでした。曖昧な結末の物語でいい、自分で色々と想像したいという方向きです。