【ネタバレあり】こたえてマイ・ドリフターのレビューと感想

心にずっしりとくる、、

軽い気持ちで読み始めて「きゃあ甘い♡」とか思ってたらいい意味で裏切られました。
大人の暗いところが、いやそれ以上に闇深いものが愛を交えて行き交うのが泣きたくなるほど辛いです。

いい意味で帯に裏切られる

1929年、ニューヨーク。帯の控えめな一行で不穏を感じ取ったあなた、大正解です。
アメリカ社会の時代のうねり、暗がりと歪みを背景に、セフレとも恋人ともつかない関係を持った二人の物語。快楽に溺れているのは最初だけ、かなりシリアスな展開が続きます。甘エロは期待できません。
何の約束もなく、愛してるの一言さえないまま、互いの為に重い選択をする二人の絆に胸打たれる作品です。読み応えある大人のBLをお探しの方にイチオシです。

かもめ先生の作品大好き！

試し読みしました！大島かもめ先生の作品はいくつか読んでいて大ファンです！絵もストーリーも全てにおいてセンス良く奥が深い。ポイント貯めて少しずつ読みます。

差別　迫害がどんな人をも闇に落として行くのか…
辛い過去を引きづって
希望の光の攻めも受け入れたら
攻めの人生も狂わせる
でもお互い惹かれ合う切ないストーリーでした

覚悟して読むべきかも

ストーリー初めの、華やかで煌びやかで大人の恋の駆け引きが楽しめそうな展開から中盤以降の落差がすごいです。
もうヒリヒリするというか。見てられない！って思うくらい。
悲しくて痛々しくて、2人の幼少の頃の関わりとかが余計に眩しくて美しくて。
本当にそれだけが唯一美しい思い出だったんだろうと思うとつらすぎる。
あまりに感情が揺さぶられてしまうので気軽に読み返せない作品ですが、合うとか合わないとかの域を超えて「ストーリーも作画も神」だと思わされてしまいました。
重めの映画見たような読後感です。