みんなのレビューと感想「耽溺のススメ」(ネタバレ非表示)(58ページ目)
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かつてないほど重そうだけれども…
ひいろ先生の新作は、「学問のススメ」ならぬ「耽溺のススメ」ですか…。かつてないほど、耽美かつ退廃的、そしてダークでヘビーな内容になりそうな予感です。普通のひいろファンなら、ちょっと引いてしまうかも?(正直65〜80pt もキツい…そのうち下がると思いますが…)
二人は、出逢いが早過ぎました。普通の大人同士で出逢っていれば、10歳の歳の差があろうと、出自がどうあろうと、順調に愛を育めていたかもしれません。けれども、いかんせん出逢ったのが、純粋無垢な未就学児と多感な中学生のとき。そして、想いを突き通すには、良い子過ぎた二人。だからこそ、葛藤が生まれ、「耽溺」な世界に繋がっていくのだと思います。
物語は、満井春香先生の「どうせ、恋してしまうんだ。」同様、「現在」を生きるヒロインの回想が差し込まれながら進みます。ということは、「今」あるいは「結果」は、作者さんたちの中では、もう決まっていることなのでしょう。けれども、どんなに辛く苦しい思いをしても、それだけのことはあったのだと思わせてくれるラストを、ひいろ先生ファンとして強く強く願っています。by Mayaya- 6
4.0