【ネタバレあり】失恋小説家の恋のレビューと感想

若くして小説家デビューしたこともあって引きこもりがちな結と、そのファンであり同級生であり作家仲間である百々山と、ひょんなことから結と出会った巻田。

付き合い始めたのもなんだかさら～っと始まってたし、バチバチの三角関係になるわけでもないし、何て言うかすごく盛り上がるでもドロドロになるでもない、終始割と穏やかな空気の中で進んでいくお話な印象です。
でもその中で、世間知らず気味な結の色んな反応が可愛かったり、憎まれ口を叩いているようでいて結を気にかけている百々山がいいヤツだったり、飄々としている関西人って感じの巻田がいつの間にかすごく結を大事に思っていたり…読み終わったらなんだかほっこりした気持ちになっている自分がいました。

すごくえちえちな感じではないのでそういうのが好きな方には物足りないかもしれないけど、これはこれの良さというか。
特に、東京駅までお見送りした時の結とか、大阪で巻田のお仲間たちと野球した時の感じとか好きです。