余命10年
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あらすじ
余命10年、それは20歳の茉莉(まつり)に宣告された命の時間。友人たちは社会に旅立ち、それぞれの道を歩んでいく。茉莉はひとり病魔と闘い、孤独と向き合っていた。そんなある日、故郷に戻った茉莉が再会したのは……。恋なんかしない、そう決めたはずなのに。【ベストセラー小説、待望のコミカライズ上巻。】
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みんなのレビュー
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現実に。
色々、感じることがある作品でした。私の周りで亡くなったコ達も同じような気持ちで最期を迎えたのかもしれない…そう思うと自分が生きているのは幸せなんだと改めて思います。
小学校で白血病になり6年間の闘病生活。放射線治療で長く黒かった髪は抜けて、抗がん剤の副作用で顔は腫れ上がり、たまに通えた学校には帽子をかぶって通った。小学生の男子にはカッコウのいじめ相手で、結局髪が元に戻った頃に逃げるように転校した。新しい学校で新たに生活がスタートして私は普通の生活を送れるようになった。中学校、高校と平凡に暮らすうち自然と医療職への就職を目指し専門学校を経て、国家資格を取り、就職。27歳で結婚、子どもに2人恵まれてマイホームを建て、仕事も続けながら充実した生活だった。もう、病気に振り回された子ども時代はもはや笑い話になっていた。外来診療終了後の廊下で同じく病気で長期入院していた子どもたちとの車椅子レース、紙飛行機を作って天井裏にメッセージを残したり、消灯後にこっそりナースステーションに足を運んで看護師さんに恋バナをしたり…と。
31歳の春、最初の変化はほんの些細なものだった。電話を人に取り次げなくなった。電話の相手が話した内容を隣にいる同僚に復唱することが出来なくなった。
最初は自分の子育て疲れからくる集中力低下だと思って、上司に怒られながらも仕事を続けていた。2か月くらい経つ頃、自宅での生活にも支障が出始め、ある日夕飯を作っている最中に旦那から電話があり今日のメニューを聞かれた。私は答えられなかった。自分が目の前で作っている料理の名前が出てこなかった。帰宅した旦那は、今回ばかりはすぐに病院に行くよう勧めてきた。週末に行くことにしていたが、翌日には物が二重に見えるようになり、運転が怖くなりすぐに行くことになった。運転が出来なかったので母の車で自宅近くの病院に受診した。問診票記入後に私が案内されたのは脳神経外科で、採血にレントゲン、MR検査を受けて診察に呼ばれた。
診察室に入ると、MR画像が医師のパソコンに映されていて仕事で見慣れていた私にはすぐに意味がわかった。医師から告げられた病名は「髄膜腫」。脳腫瘍だった。by 雪白うさぎ- 2
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4.0
20歳で治療法がない病気なってしまい、余命10年と宣告されてしまった。
あきらめることの方が多かった10年だったように思えた。
茉莉は人と関わる事を選ばなかった方を選択しちゃったんですね。
良いとも悪いとも言えないですね。
人に良い記憶として残るだけでいいのかな。。。。
命に関わることは考え、答えも一つではないですよね。
茉莉はとても頑張った10年を過ごしたとは思えました。by すぽちゃき- 1
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4.0
自分が気づかぬうちに、誰かを傷つけてしまうことってあるんだろうな、よかれと思ってしたことでも、相手をいたわるつもりでしたことでも…と、主人公の苦しみを見て、考えさせられました
後半がものすごく、駆け足に話がすすんでしまったように思えて残念
原作や映画だと、またこの後半あたりの描写も違いがあるのかな?と、見てみたくなりましたby キバラ- 0
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5.0
ハンカチ必要
映画も見たけど…余命って、ホントに人生のカウントダウン。若くても高齢でも、いつ宣告されるか恐ろしい言葉。
余命10年と分かっていても、後悔のないように恋愛もして、好きなこともして、命の尊さを知らされた。by Orenge0428- 0
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3.0
実写化
この作品、たしか最近、実写化されたばかりだよね。小松菜奈主演の映画。
彼女は、映画によく出ている女優さんで、結婚したばかりとなにかと話題の中心にいるから、この作品も期待してお試しを読んでみました。
少し気になるのでキープしておきます。by 海真珠- 0
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