消えていく家族の顔 ~現役ヘルパーが描く認知症患者の生活~

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  • 完結

あらすじ

いつもの朝食、私のパンにだけ蛆虫が這っている。「何かがおかしい 自分も 怖い」現役ヘルパーの筆者が描く主人公は「認知症患者」。アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、若年性認知症…さまざまな認知症患者が多数登場し、その「心」を紡ぎます。例えば●便器の水で家中の衣類を洗濯し始めた80代母●読み書きを忘れた50代男性が文字を求めて本屋を徘徊●90代寝たきり母はマンションの一室に閉じ込められる●妻を24時間拘束し精神崩壊させた60代の全身まひ夫●90代でモテ期到来…? 男性ヘルパーに恋した老女徘徊、せん妄、失禁、幻視、暴力、抑うつetc…。その時、認知症患者が感じている気持ちとは?

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ユーザーレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    現役ヘルパーです。

    訪問介護の仕事を10数年しております。
    いつも勉強です。。同じことは ありません。
    家庭環境もそれぞれで…その中に入って仕事をしなければなりません。

    利用者さん目線で書かれてて ギュッと胸が
    切なくなりました。

    幸せだったと思えるようにお手伝いしたいと常々思ってましたが再認識しました。

    認知症は知らないと変な親?身内になりかねません。
    こうゆう形でも認識されたら少しは良いと思います。

    最後のお話は泣けてしまいました。

    • 22
  2. 評価:5.000 5.0

    涙なしでは見られない

    当事者の、自分が自分でなくなり、何かおかしいけど何がおかしいかわからない、何を忘れてるかも思い出せない、世界が変わってしまったような孤独な気持ちや恐怖、不安な気持ちってこんな感じなんだろうなとよく想像できる話でした。
    自分も、今、子供が小さいこの時間は本当に短く、人生でとても大事な時間で本当に1日1日を大事にしようと思いました。
    自分がいずれその立場になってみないとわからない、とても大事なことに気付かされた気がします。

    • 12
  3. 評価:5.000 5.0

    自分もいつかこの世界に生きるかもしれない

    ネタバレ レビューを表示する

    おなか痛い。どこにいるかわからない。知らない人。こわい。さむい。つめたい。寂しい。眠い。毎日霧の中で過ごしているような感覚。そしてたまに霧が晴れた時の絶望感。とても優しい絵と文章で描かれているので、スッと入ってきました。認知症のご本人目線からの感情と行動の原因が少しだけわかった気がします。介護する側の後悔、最後のお話は涙が出ました。

    • 10
  4. 評価:5.000 5.0

    心が優しくなる

    祖父母の認知症への理解が深まり優しい気持ちになれました。

    イラッとすることもありますが、こんな世界で生きているのかと理解する事で怖い思いをしているんだなと想像する事ができるので、身内に認知症の方がいる方はもちろん、そうではない方もいざ自分の両親がそうなった時にこの知識があるのは天地の差だと思います。
    あっという間に認知症になり、なんでこんな事をするのと思いますが、そんな時にはこの漫画で本人の気持ちを考えたいです。

    • 7
  5. 評価:5.000 5.0

    他人事ではない。

    ネタバレ レビューを表示する

    父が認知症を患い10年程グループホームにお世話になりその後脳梗塞で亡くなりました。少しづつ色々な事が出来なくなるのに本人は変わらず出来ると思い行動するそれらに振り回される家族。読んでいてどれも生前の父と重なります。思うことは介護は家族だけではもう無理な事。しかし介護士の質の悪さと現場についていけてないスタッフまだまだ問題は山積みでこれからの介護に必要な現実を描いた漫画だと思います。

    • 6

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