【ネタバレあり】[小説]貴公子の贄姫のレビューと感想

女王へ

この後はと読み続けさせる展開でした。ウブな王女から女性の幸せに目覚める、賢く生きるすべも備わった人の様ですね！
女王の側に居るのは本来なら王となる血を引く方、残酷さも二人の絡み合いで薄れたかも知れませんね！

病みすぎ…

ヒロインは文句なしの箱入り王女ですが、ヒーローは病みすぎてやばいです…が、イケメンで逞しく、そこが素敵…好きな人にはたまらないと思います。

すごい

静かな狂気とはこの事なのかと思わざるを得ませんでした。
ヒロインの事以外はそもそも眼中になかったヒーロー。
辛い境遇に耐えてきたヒロインは、それでも清らかで…
でもそれを良い意味で壊していったのもヒーローでしたね。
二人ともやっと「人間らしく」なったのではないか、と勝手に思いました。
二人が幸せになれて本当に良かったです。

冷淡な狂気…。

王家の姫君でありながら冷遇されるヒロイン。乳母や侍女もやりたい放題です。そんな「毒虫」から、美しいヒロインを守ってくれるのが、今作のヒーローということで。ヒロインの為なら、人もなんの躊躇いもなく葬ってしまいます。そんな、冷淡な狂気を感じる作品でした。

イラストと表紙に惹かれて買いました。内容も引きずり込まれます。さすがソーニャ文庫です。ヒロインも健気です。