ルックバック

あらすじ

自分の才能に絶対の自信を持つ藤野と、引きこもりの京本。田舎町に住む2人の少女を引き合わせ、結びつけたのは漫画を描くことへのひたむきな思いだった。月日は流れても、背中を支えてくれたのはいつだって――。唯一無二の筆致で放つ青春長編読切。

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ユーザーレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    NEW
    藤本タツキ先生の魂を感じる名作

    ネタバレしたくないので、詳細は伏せます。
    「ルックバック」は、とにかく夢に向かって努力している人に読んでほしい、そして藤本タツキ先生の漫画にかける熱い魂を感じる作品でした。
    切なさ、優しさ、人の儚さと強さ、そして漫画の一コマ一コマに込められた藤本タツキ先生の情熱が心に刺さります。
    作品のラストで、タイトルの「ルックバック」の意味がわかったときは涙腺崩壊でしたが、読み終えたあとには、何があっても前に進もうと、空を仰いで叫びたいくらい熱い気持ちになりました。
    ぜひ読んでみてほしいです!

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    伝える媒体が漫画である意味

    タツキ先生推しによる買い。
    この漫画を一周目読んだ時、恥ずかしながらストーリーのあっさり感と途中から分かれる二つのシナリオが、夢オチか希望的未来かよく分からず、この漫画をどう評価して良いのか分かりませんでした。

    二周目以降で少ない言葉を埋める表情や描写から伝わるもの、込み上げるものがありました。

    最後に漫画なんて書くものではないと言いながら、京本の喜ぶ顔を原動力に絵を描く力にしていく、後ろ姿に哀愁と信念を感じました。

    タツキ先生なりの鎮魂歌なのでしょうが、歌では無く漫画家として何を伝えるか明確な意思を感じました。いつも多くの感動をくれて感謝。

    by Y su K
    • 9
  3. 評価:5.000 5.0

    兄弟からオススメされた

    面白かったです。
    漫画でつながる2人の、2人だけの真っ直ぐな時間や想いがとても尊いです。
    タイトルになっているように振り返るシーンが何ヵ所かありどれもとても印象的です。また表紙をはじめ、作中で登場人物が背中を向けているシーンが多くありますが、どれも背中だけで登場人物の状況や感情が表現されていて感心しました。
    あと藤野の漫画のギャグが何気に好きです。

    • 4
  4. 評価:5.000 5.0

    深い。じっくり考察したい作品。

    ネタバレ レビューを表示する

    ネタバレ多数あります。結末のネタバレもあります。作品をまだ読んでいない方はご注意ください。

    学年新聞に4コマ漫画を連載している小学生の藤野は、見栄っ張りでカッコつけで、周囲からの高評価を内心喜びながらも『漫画なんて別に』とうそぶく日々を送っています。
    ある日、同じクラスの不登校児・京本の凄い画力を目の当たりにして、負けたくないと徹底的に練習をして画力を上げるも、どうやっても京本の絵に敵わないと悟り、加えて、四六時中描き続けていることを友人や家族に冷ややかな目で見られるようになってしまい、藤野は漫画を描くことをあっさりとやめます。
    ところが、ひょんなことから京本が自分の漫画の大ファンだと知り、そこから藤野は再び漫画を描く、描く、描く。

    藤野が『京本が死んだのは自分のせいだ』と考えた時に唐突に起こる分岐がとても印象深い。
    パラレルワールドの卒業式の日、破られた4コマの切れ端を見た京本は部屋から出ず、藤野に出会いませんでした。
    けれど結局、京本は美大に進学します。藤野が部屋から連れ出しても出さなくても、事件に遭遇するという結果は一緒だったんですね。
    ただ、パラレルワールドでは事件現場に藤野が登場します。小学生の頃に漫画を諦め、空手を続けていた藤野が、京本を救う。そうしてこの後から二人が一緒に漫画を描き始めるのだろうと推察できます。

    小学生の時に出会っても、大学での事件後に出会っても、二人は一緒に漫画を描くことになっていたんですね。京本の寿命は違っているけれども、どちらの世界でも二人は出会って漫画を描きました。強固な縁で繋がっていたのだと思います。

    ストーリーを通して、4コマ漫画の存在がとても効果的だと思いました。
    『出てこないで』という切れ端の4コマは、京本の死を惜しむ藤野の切実な願いとなって時空を超えます。それを受け取ったことで、パラレルワールドの京本は生き延びました。そうして、京本は大学の事件後にとある4コマを描きます。それが京本を失った方の世界の藤野の手に渡ります。

    鎮魂、救い、様々な言葉が思い浮かびました。苦しくも前を向いて歩いていこうと思える何かをもらえる作品です。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    背中。

    前々から読みたい、読まないと、と思いながら中々読めずにいたのですが、やっと読む機会が巡ってきました。私の中でチェーソーマンの作品イメージしか無かった先生の作品でしたが、こんなにも繊細で微笑ましくて二人の時間が羨ましく思える本作に感動と驚きを感じながら読ませて頂きました。ドンドン作品の世界に引き込まれ、気がつくと悲しいシーンに戸惑いましたが、タイトルと同じく背中のシーンに先生が伝えたかったメッセージがあるのかなっと感じ取りました。何回か読み直すとまた違った感想がでるのか、自分自身で楽しみな作品でした。

    • 0

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