【ネタバレあり】[小説]翼ある盗賊と攫われた宝石のレビューと感想

薄幸な少年と格好いいヒーロー

その稀有な体質故に強欲な貴族に囚われ続けている少年ラル。
他国に貢ぎ物として差し出される旅の途中に鳥人の怪盗ミルバに攫われます。
初めは恐れていたラルですが、優しく世話を焼いてくれるミルバに徐々に惹かれていきます。
ミルバもラルに一目惚れだと宣言してますし、最初からどう見ても両想いだと。
無論このまま何事もなく終わる訳ではなく、ラルを奪われた貴族が出張って来るわけです。
まあこれが絵に描いたような悪役で、だからこそラルの純粋さやミルバのヒーローぶりが引き立つのでしょうが。
最後はもちろんハッピーエンドで、初めて身体を合せる2人ですが、Hシーン無くてもいいんじゃない？と思ってしまいました。
爽やかなまま終わるのも有りかと。
展開が何となく読めたりもしますが、可愛いくて健気なラルにはほろっとしますし、ミルバは頼れる絶対的ヒーローで素敵な王道作品だと思います。