【ネタバレあり】魔鬼のレビューと感想（8ページ目）

複雑なラブストーリー

双子だし領地戦だの簒奪だのとなんとなくGOT味を感じたのですが最後まで面白く読みました。
悪魔が出てきたり台詞回しや場面転換もすんなり理解できないし、双子とも嗜虐被虐願望が入り乱れていて感情的に複雑。
特にクレチマンへの手紙と称したモノローグは全編にわたり出てくるのが時折誰のものなのか分かりづらかった。
しかし単なる禁忌的な官能漫画かと思いきや、悲劇的で皮肉な愛憎劇に飲み込まれ見事にハマりました。特に姉がイかれたプライドの高い貴族女性で良い意味で予想を裏切ってくれました。

最近主流な明快ストーリーやキャラ設定じゃないので人を選ぶかもしれませんが、2人（どころか前世も出てくる）の苦しい恋と、それを超えていく愛は見応え十分です。

最後までクレチマンの存在が謎すぎたのと、グリゼルダとビンフリットは歳の差（17歳差）がありすぎない…？とか気になる部分は色々あるものの、もう一度読み直したくなる作品でした。

絵がとにかく綺麗で引き込まれます。お話しの内容は私にはちょっと難しくて何回か読み直してからやっと理解した感じでした。

難しい！

ヨハンとジオビネタの愛も、物語の内容も、難しい！
でもヨハンの苦しみや、ジオビネタの狂気に引き込まれ読みふけってしまう。

最初の3話を読んだけど、まだ中身が見えてこない。悪魔を呼び起こしてしまったヒロイン。その悪魔になってしまったのは、自分の大切にしていた弟。異母兄弟なの？2人から逃げる？？
絵はとってもきれいです。

美しくも悲しい双子の物語

無料分までの感想ですが、とても詩的でイラストもきれいだったので、内容がダークでも読み進めることができました。

イネットとヨハンの双子の姉弟が、恋愛関係を持ってしまうストーリーですが、過去世に、そうなるようになってしまった道筋がありました。誰がいい、悪いという単純なことではなく、かなり昔の世代までさかのぼらないと、二人のカルマは解消されないような気がしました。

愛と憎しみの繰り返しで、今、二人はどちらの感情でいるのか、読んでいるうちにわからなくなる時がありましたが、きっと、この２つの感情は表裏一体、同じものなんだと思います。ただ、ポジティブに受け取るか、ネガティブに受け取るかで、相手に愛と映るか、憎しみと映るかになるだけのこと。
結局、相手は自分の写し鏡なんだなと、考えさせられました。

最後はどんな結末を迎えるのか、気になるところではありますが、二人に明るい未来はないように思えて仕方ありません。

姉弟？双子だから顔も似てるけど・・・読んでいくうちになんとも切ない気持ちになりました・・・２人で逃げるのかと思ったら弟の言葉によって主人公がヨハンのために？別れた感じですかねーでもヨハンが可愛そうで：：主人公の初めの夫は誰に殺されたかだわからなくてモヤモヤしてます・・・先が気になる＞＜

美しくて恐ろしい

ストーリーの中盤、おイネちゃんが最近めっちゃ恐ろしいのです。イラストの美麗さに惹かれてついつい読み続けていますが、話がどんどん複雑に、しかも怖くなっていく～。怖いけど止められないよ～。

美しくて醜悪で刺激が強く、難解

とにかく絵が美しくて心が揺さぶられます。しかも双子の登場人物が二組、双子の一人の体の中に2人の記憶＋別の一人の情念が、乗り移り、時折悪魔の形として形成されます。暴力や残酷なシーンが満載なのですが、荒々しく粗野な中世ヨーロッパの雰囲気を携えた世界観、抑圧され、塔に閉じ込められる姫の葛藤と解放、双子の姉に思いを寄せる普通ではない弟の姿が美しく、時に荒々しく。一話ごとにひっかきまわされるような感覚を覚えることでしょう。

面白いのだけれど

悪魔との契約。何やら、妖しげな下の弟。母方の血筋にカギがありそう。面白いのだけれど、おどろおどろしくて、読んでいると苦しくなる。

いったいこの二人は…

謎の怪物…内容は難しく、誰が誰なのか、途中で分からなくなってしまうことはありましたが、二人の関係がハッピーエンドであることを願いながら、最後まで読み進みました。主人公のちょっとワガママで、でも、愛に飢えているところも面白くて、よかったです。