【ネタバレあり】[小説]竜人と運命の対のレビューと感想
- タップ
- スクロール
みんなの評価
レビューを書く※注意:ネタバレを表示しています
ネタバレを非表示にするLoading
-
充実の内容でした。
BL小説というより大河ドラマの様な壮大な物語でした。
宝玉のせいで異世界に飛ばされてしまった高校生の陽翔は、危ういところをキャラバンの用心棒で竜人のジーンに助けられます。
キャラバンの一行と旅を続けながら、お互いを知るうちに惹かれあっていく陽翔とジーン。
陽翔を唯一の運命の対と心に定め、陽翔の為なら命さえ惜しまない深い愛情を捧げるジーンの姿には感動すら覚えます。
他の登場人物もみなキャラが立っていて、話を膨らませてくれます。
2巻では戦闘中に陽翔が元の世界に飛ばされてしまい、2人は離れ離れに。
せっかく再会出来た家族を捨てて、愛するジーンと一緒に生きていくことを選ぶ陽翔。
妹との切ない別れのシーンや両親へ宛てて書いた手紙にもう涙涙・・
ご都合主義的に、あちらの世界とこちらの世界を行ったり来たり…なんて出来ないんですよ。
文字通り今生の別れです。
本当に心配して探し回っていた陽翔が見つかって、やっとまた元通りに…と思っていた家族の気持ちを考えると辛すぎます。
陽翔も迷わずジーンを選んだとは言え、一生消えないであろう悲しみや苦しみを抱えていかなくてはいけない。
でもそれらを一緒に背負ってくれるジーンがいるから後悔することなく強く生きていける。
3巻では、婚前旅行?中に陽翔を庇って敵の方術(魔術)を受けてしまったジーンが陽翔との記憶を無くしてしまいます。
甘々溺愛だったジーンが打って変わっての塩対応に。
ジーンの記憶を取り戻そうと頑張る陽翔が健気でいじらしい。
どの巻も戦闘描写が結構多いので、気軽にBL小説を楽しみたい方には向かないかもしれませんが、読み応えはばっちりです。
関連作品もある様なので、そちらも読んでみたいです。by ウォーターリリー- 0
5.0