【ネタバレあり】ガラスの墓標のレビューと感想

ガラスの墓標が何ともホラー感が強めなのに対しての遠い丘のセラファータはファンタジー感強めの作品です。
チリ沖で漂流していた少年を助けた日本人の船長は国籍不明の彼をマリンと名付け自身の娘レイと共に家族として育てますが彼の出生には秘密がありました。
驚くほどの低体温、薄い髪色に透き通る様な肌の彼は人間の男と妖精の間に産まれた子供だったのです！
故郷に帰ってしまったマリンを追いかけてレイの過酷な密航の旅果たして二人は再び会えるのか？

大好きな作品です。

高階先生の作品はどれも大好きで、ほとんど
全部読んでいます。
中でもこれは一番
といってもいいほど印象に残っています。
もちろん、絵は今風のタッチではありませんが、
ストーリー・テラーの方だけに、構成は
しっかりしていて、近未来ともいえる世界を
描いていても古さを感じません。
悲劇的なお話で、ラストは切ないのですが、
これはこういう終わり方しかなかったのかも、
と思います。
今では紙の本が入手できないので、もっとたくさん
電子版が出たら嬉しい。

昔読みましたー。義理の妹をすっと好きで告白しようとした矢先に事故にあってしまうお兄さん。妹への執着から脳だけの存在になってしまうんだけど、結局義妹も自分を想ってくれていたと分かって気持ちを収めるんでしたっけ？子供ながらに感動しました。