【ネタバレあり】十十虫は夢を見るのレビューと感想

本人に自覚のない特殊能力って不思議だなと思いました。
高月君が人の夢の中に現れて問題解決のアドバイスをするのに、それを本人が自覚ないって…。なぜ？

オススメです

昭和初期の日本を舞台にイケメン高校生の高月くんとカフェのウェイトレスをしている美和子ちゃんの物語。高月くんは夢を見ないけれど、夜な夜な他人の夢に現れて不思議な予言をしていき、高月くんに会うために夢の主は喫茶十十虫を訪れます。高月くんと美和子ちゃんが不思議な出来事に巻き込まれていくというミステリーかつ時代物、大好きです。
高月くんと美和子ちゃんは勿論、店長さんも八研のメンバーも、とにかくキャラが良いです。
そしてストーリーも後半で急速に2人の関係が進み、そしてラスト！驚きでした。
暗黒に向かっていく時代ではありながらもパワフルな美和子ちゃんと聡明な高月くん、きっと2人で幸せを勝ち取ってくれるだろうなと思います。大好きな作品に出会えました。

絵がキレイでどの登場人物もなかなかいい味が出ています。
関東大震災後の昭和4年という設定もよい。
主人公がなぜか他人の夢に出現し謎を解明していくのですが、どのお話も最後はうるっときます。