5.0
中世の王子のリアルな物語…!
ドン・ペドロ王の生涯の物語。もう王が魅力的で素敵で夢中になってしまいます。時代考証も凄くて「え、黒太子のルビーって…」と感動しました。
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ドン・ペドロ王の生涯の物語。もう王が魅力的で素敵で夢中になってしまいます。時代考証も凄くて「え、黒太子のルビーって…」と感動しました。
キャラクターの性格などなど細かいエピソードは、青池先生が想像で描いたものでしょうけれど実在した人物の実際にあった歴史だからこそ、一つ一つのシーンに迫力あって結末の残酷さや切なさが胸に迫ってくる・・そんな作品だと思います。
30年以上前にコミックを全巻持っていましたが、未完結でずっと気になってました。史実で結末はわかってはいても、漫画がとても面白かったので。完結していてびっくりしました。
カスティリャの歴史の面白さが充分に味わえる漫画です。
『スペインって余り書かれてないから私が書いてやろうと思った』 と作者がどこかで語ってらした、一見地味な中世スペイン…… を、これ以上なく魅力的に描いた作品である。
人の愛憎や欲、そうしたものに振り回されて動く歴史……だけでなく、スペインの風土がきちんと描き込まれている点が素晴らしい。読むと、砂塵、灼熱の太陽、木陰の安らぎ…… そんなものが感じられる。
私が特に好きなのは序盤、主人公ドン・ペドロの少年時代から反乱を経て王権を確立するまでのくだりである。
ドン・ペドロの父への思慕、母との軋轢などが非常に切ない。
父からは疎まれ、母には裏切られ…… 恋女房のマリアさんがいて、本当に良かったなぁ……
出版社都合か?
中盤からラストが駆け足のダイジェスト版であるのが非常に惜しいが、それでも読む価値のある作品だと思う。
めちゃ面白いのに、レビューの少なさが悲しい。みんな読んで……!
どうしても「エロイカ」とキャラを重ねてしまいますが、史実もあって、より重厚な作品だと思います。いつの世も人間関係なんですねえ。
ドン・ペドロがとても魅力的。彼の生涯を描いた壮大な作品。当時の王とはどういうものなのか、それに使える騎士達や取り巻く人々の忠誠心、愛、策略や裏切りなど、人間の心理を見事に描かれいる。
中世では王の長男として生まれようとも、内も外も敵だらけ。産まれだけでは安泰では全くない。実力で地位を固めないといけなかったのですね。スペインの情熱的な魂が魅力的です。