4.0
なんかこう、スッキリするのかな?と
思いがちですが、モヤっとします
生前の罪により地獄に落ちた人が
微罪の人間(刑吏)より罰を与えられる
そこに救いがあるようでない
被害者が加害者を被る図式なのに
スッキリする事がない
怒りを感じるし、虚しさが募る
でも、だからこそ深く考えさせらる
生粋の悪人とは言えないが、罪を犯した者
それはほんとに悪なのか?
剥がされた外面から剥き出された本性が
犯した罪のみで裁かれるのであれば
それが過去の痛みや苦しみからであっても
情状酌量がないものなのか
作者様も、罪と罰を全肯定することに
疑問を感じてほしいと書いてますが
確かに読んでると疑問が湧いてくるのです
地獄のシステム自体も話を追うごとにじわじわ解る感じなので、どこに着地するのか、どう締めくくるのか楽しみに読んで舛(今2巻まで)
昨今目立ってきた罪である、煽り運転やネット犯罪も裁かられてて、地獄がアップデートしてるとしたら、ジワるなぁと思ったりもしますし、そのために新しく入った煉獄の住人を刑吏としてるのかな?とも思いますが…神は最終どこまで行っても人を救うのも人を罰するのも人であるべきとお考えなので、作者様の世界観は共感できます
地獄と煉獄と天獄があるとしても、人は輪廻から逃れられないのだから、感じる幸福も不幸も与えられたものなのです
地獄の刑期の終わり?が人格が崩壊して、人として保てなくなった末の消滅
なのだとしたら、階層の違う命に生まれ変わるのでしょうかね?でしたら、また人に生まれ変われるよう、律していかないといけませんね
絵はグロよりですが、コミカライズされてるのでそこまで気持ち悪くなったりはしません
刑吏の仮面が、意外と表情豊かになっていくのが見てて微笑ましいです
人のふり見て我がフリ直せ、良い漫画だと思います
作者様ありがとうございます♡
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