5.0
コミカライズではなく『コミックリメイク』
原作小説は気になっていたものの未読状態で、こちらのコミックから入った者です
…が、続きが気になりすぎて、コミックの完結を待てずに原作小説も読んでしまいました。
以下、展開のネタバレを避けてレビューしているつもりですが、参考にならなかったらすみません。
原作小説は1987年に刊行されているのですが、コミック内では2018年にメインの事件が起こった設定。スマホ所持関係など、いくつか原作から設定変更がありますが、今のところ色々うまく現代に合わせて改変されているように思います。確かに紹介文にあるように、コミカライズというより『コミックリメイク』!
人によっては多少の違和感を感じる場所が散見されるかもしれませんが、現代版ということで、タイトルだけは聞いたことがあるという方にもとっつきやすいかと。
絵柄等のお好みは人それぞれあるかと思うので、内容や表紙が気になった方はとりあえず試し読みを。(1話では表紙にしか出てきませんが、島田さんのビジュアルは絶妙と思います!)
推理物は特に、小説だと一言で済む伏線がコミックだと逆に表現が難しい所などあるかと思いますが、情景などもうまくビジュアル化されていて、読みやすいと思いました。
原作未読の方は、ラストまで普通に楽しまれてください!そして最後まで読んだら、多分読み返したくなるので…。
原作既読の方、特に原作ファンの方は、改編の中に受け付けない部分がある方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、別サイトのレビュアーさんの受け売りになりますが、『原作小説から変えている部分について、なぜこのような改編をしたのか』を推理?(時代背景との整合性とか、ある意味ブラッシュアップ?とか、現代の新規読者を想定すると商業的には…とか?)するのもまた面白いと思いました。
手がかり部分がどのように描写されているかなど、原作既読の方は違った視点からも楽しめると思います。
レビュー現在、まだ連載中なのですが、続きをとても楽しみにしています。
- 14