3.0
私が悪いのだ
潔癖症の男と視線恐怖症の少女の変則ラブストーリー。
丁寧だと思った。
寄生虫がらみの設定も捻りが利いていて悪くないと思った。
しかし私は、まるで作品に入り込めなかった。
なぜだろう。
二人の恋が排他的だからだろうか。
いや、私は、排他的な恋愛、大いに結構、と思っている。
それにまつわる諸々を引き受ける覚悟があれば。
目立った非もあげつらう粗も見当たらなかった。
ただ、好きになれなかった。
しかし考えてみれば、恋だってそういうものである。
一定の割合で、どうしてもこういう作品にぶつかってしまう。
そういうとき、私は基本的に、自分が悪いのだ、と思うことにしている。
作品に罪はない。
そんなわけで、このレビューは何の参考にもならない。
by
roka
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