「一回分の借りは返す男」という表現が、カフェの雇われ店長の母親のセリフにあったと思う
博人は自分が関わってしまった女性が、自分に囚われてその後の人生を生きなくてもいいように、そうしてきたように思う
牧子さんはその返せなかった女性の具現
牧子さんだけが、まだ何者にもなっていなかった博人が返せないままの女性
牧子さんだけがその後ずっと博人に心を残したまま現在に至ってしまった。だから、この物語が始まって、牧子さんが博人を過去にできる辺りのところで終わるのは納得です。
これは、救済の物語でもあるのかな?
難しいストーリーを、世界観を、刹那的に美しく、読者に伝わりやすく表現したもんでん先生に感謝です。
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