はるのゆきは溶けない
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あらすじ
「僕はね、春の雪ってとても良いと思うんです。まるで八重桜のようで」あの頃の、聞けるはずのないあの声が、また私の名前を呼んでいる―なんとなく冴えなくて、ロマンチストな津田先生。春野雪はそんな先生が大好きで、隣に並びたくて教職の道を選んだ。大学も卒業間近、あと一歩でその夢が叶うという矢先、先生の訃報が届いた。伝えられなかった想いと、叶えることができなくなった夢に戸惑う雪。私はどうしたらいいんだろう―。一方、幼くして母親を亡くし、次いで父親を失った津田の息子・律もまた、深い悲しみから動けずにいた。止まった二人の時間は、お互いを見つけた瞬間から動き出すが、再会したのは思わぬ場所で…
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みんなのレビュー
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とてもせつなくて胸にくる
高校時代に想いを寄せていた教師に、自分も教師になってまた再会すると約束するも、
教師は再会目前に…。
静かな日常の中に流れる秘めた想いがとてもせつないです。
教師への想いは純粋な憧れと小さな恋心、教師も純粋な思いで主人公に教師として接し、
主人公の想いには気づいていない。昨今の中学生にまで手を出すような不適切教師に
見せたいお話です。
主人公が失いかけた夢をまた目指し、そばで支え、支えられる教師の息子との関係が
大げさに言うと美しい。
派手さはないけれど、胸にくるお話です。by 匿名希望- 10
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5.0
感動です
ずっと気になっていた作品です。
試し読みしたら止まらなくて最後まで…。
好きだった津田先生が事故で亡くなった。
教員になると約束し、先生のジャケットの
ボタンをお守りにして頑張った雪。
あと少しで先生と同じ景色を見れたのに…。
津田先生の一人息子の律は父の葬儀で
アルバムの写真を見つける。
父と女子生徒でユキと書いてある。
その日から律は雪のことが気になる存在に
なっていく。
大切な人を亡くした2人は運命によって
引き寄せられる。
雪を想いながらも雪の幸せを優先しアドバイス
してくれる元同僚や、律を一途に想う幼なじみの
存在が話のスパイスになります。
優しく穏やかに時が流れる素敵な話でした。by ハッスルママ- 6
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5.0
切ない…ひたすらに切ない
大好きだった先生と対等なオトナになりたくて、教師の道を選ぶヒロイン。教員免許状をもって先生に報告しに行こうとしていた矢先に、先生が交通事故で亡くなったことを知ります。そこから目標を失ない、先生になる道も捨ててしまおうとします。
通夜の時、彼女が泣いている姿を、中学生の先生の息子が見ていて、その姿が強く心に残ります。
やがて、ヒロインは高校生になった彼に再会し、心を通わせ合っていくというストーリーです。
私は交通事故で大切な人を失った経験があるので、その喪失感がとてもよくわかります。
またこの物語の良い所は、ヒロインが高校生だった時、彼女は先生に告白しておらず、先生もまた彼女を生徒としてしか接していない点です。安易に恋愛関係にならず、彼女が先生と対等なオトナになろうと努力したところがとても物語に深みをもたせています。何年もかけて告白の資格を得たはずだったのに…と。
涙なしには読めない物語です。by mayupon04- 6
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5.0
せつないけど、、グッとくる
レビューの評価が高かったから、さぞ面白いに違いないとためし読みしてみたら、一気に現行のところまで。やっぱり私もはまりました(笑)。
教師と生徒の恋愛が二代に渡って繰り返されるなんて、皮肉だけどせつなくて。
でも違うのは、最初生徒に想われていた教師は父親でしかもバツイチ、生徒の気持ちに気づいていたかはわからないけど、その恋は生徒の片想いで終わっていること。
次の代の恋愛は女教師は独身で、亡くなった人を想っているけれど、生徒の気持ちに揺らいでいる。ともにもう亡くなった叶わない相手がいるのは同じだけど、こちらは生徒がきちんと告白できてます。
お互いの気持ちが痛いほどわかるから、せつなすぎます。
運命的な出会いをした二人だし、すぐじゃなくても乗り越えなければならない壁をいくつも乗り越えて、いつかは絶対に結ばれてほしいです。父親の代わりじゃなくて、ちゃんと息子本人、律を愛してほしいなと心から願います。by モモイチゴ- 4
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5.0
せつなくて、好き
先生の面影を持つ律がとても素敵。雪が経験した事に涙しながら読み始めたけど、それ以上に律に感情移入しました!先生の面影を持つだけでなく、律のこれまでの経験からくる感情が優しくてせつなくて、雪でなくても惹かれてしまいます!現実的でないからこそ、いいです。山本先生も大人の男として魅力的ですが、硝子の様な律がこれから成長して強さを持つのではないかと思うと、やっぱり律に心を奪われます。ここぞの時の表情も素敵です。律の幼馴染みのせなの気持ちもわかる!青春のせつなさも相まってキュンキュンします。続きが楽しみです。
by りょーける- 4
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5.0