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聖女の揺籃、毒女の柩の投稿まとめ

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作品レビュー レビュー26件

お役立ちレビュー

  1. 評価:3.000 3.0

    狂気の深度

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    両親を亡くした兄弟が、離島の児童養護施設みたいなところに行くのだが、そこのシスターが狂っている、ついでに他の皆も狂っている(たぶん洗脳的なことをされて)、という話。

    はっきり言って、私は人間の狂気に惹かれる。
    それを私が明確に自覚するようになったのは、大学時代に映画を観漁っていた頃で、特にデイヴィッド・リンチの一連の作品群を観て、「ああ、俺はこういうのが好きなんだな」と思った次第である。

    ちなみに、私は狂ってはいない。
    まあ、狂っている人間は自分ではだいたい狂っていないと言うらしいが、まあ、それはいい。
    言いたいことは、私は所詮、一般ピーポーだ、ということだ。
    だから狂気に惹かれるし、それを覗き込みたくなるのだろう。
    ニーチェ曰く、深淵を覗き込む者は、云々。
    とにかく、私は一般ピーポーであるから、狂気の本当の深さや暗さは、わからない。
    覗き込んで、底が見えない、ということだけが、わかっている。

    そういう意味で、本作のシスターの狂気というのは、乱暴に言えば、非常に薄っぺらく、嘘臭い。
    「そんな奴おらんやろ」の一言で斬って捨てられるレベルの、作り物の狂気。
    誤解しないでほしいが、嘘臭い、という一点は、確定のマイナスではない。
    バリバリに嘘臭いにも関わらず、たまらなく魅力的だ、という狂気もフィクションにおいては存在し得るからだ。
    これだと、「そんな奴おらんやろ。でも、ヤバいな」という評価に変わる。
    別に狂気の表現に限らないけれど、リアリティーもない、魅力もない、というのは、ちょっとしんどい。

    星をひとつ足したのは、主人公の「弟」の位置づけが上手いな、と思ったからである。
    主人公はシスターに真っ向から対立するが、弟は早々に籠絡され、「あっち側」の人間になる。
    自分の大切な人が狂っていくのを見るのは、相手が死ぬより辛い、と私は思うから、この設定で主人公の絶望感を煽るのは実に意地が悪くて、作品の性質上、いいじゃない、と思った。

    by roka
    • 2
  2. 評価:4.000 4.0

    エグすぎます…

    狂ってる…。
    最近こういう漫画多いけれど、精神的な追い詰められ感が吐きそうなぐらい。
    読んでおいて感想書いておいて、って感じですが、よほどの終わり方じゃないと悪趣味すぎる。惨すぎる。辛すぎる。。
    こういう惨さって連鎖だと思うからシスターも誰かの被害者なのかな、、
    連鎖が断ち切れる可能性の光を期待します。

    by カコ
    • 0

最新のレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    孤児たちの柩

    なんとなく読んでみた漫画だったけど、気付いたら最後まで手が止まらなくなってました。
    こんなに邪悪な楽園があるのか…。

    by 未都
    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    ネタバレ レビューを表示する

    約束のネバーランドのように、みんなで団結して逃げよう!系かと思いきや違いました。 狂った人間に支配されて、子供たちも洗脳によりおかしくなってしまうのが狂いすぎてておもしろいです。

    • 0

各話のコメント コメント1件

いいね が多いコメント

  1. 047話

    第21話「闇の雫」(2)

    評価:4.000

    2023/04/11 0:06

    この先どうなるか早く気になります!!

    by Nmmmyyさん

    • 0