みんなのレビューと感想「カラスのいとし京都めし」(ネタバレ非表示)(3ページ目)

カラスのいとし京都めし
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  1. 評価:5.000 5.0

    京の本質がここにある……かも。

    通称「烏寺」こと『専定寺』。
    このお寺さんがあるのがどの辺りなのか、私はまだ今ひとつよく解ってないんですが。
    妖と人が共に暮らし(妖の方は一応人のふりをしていますが)、それを不思議と思っていないファンタジーな世界ですが、違和感なく感じられるのは、それ以外の部分でしっかりと地に足のついた描かれ方をされているからなのではと思います。
    地元で愛されている味(しかも本当に美味しそうに描かれていることと言ったら!)、そしてそれは生活に根付いた味を、柔らかな訛りと共に紹介しているだけではありません。
    主人公のカラスをめぐる物語も展開して、単なる食い道楽な話に終わりません。
    登場人物の世代差による、訛り方の使い分け(ほんのちょっとした差ですが)も、お楽しみポイントかも。

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