死ぬときはまばゆく
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あらすじ
この顔で…なんで今まで笑えてたんだろう。この体で…なんで平気で外を歩けてたんだろう。なんで私は、私に生まれたんだろう――…。鳳龍寺美麗、高校3年生。容姿にコンプレックスを持ち、何事にも消極的な彼女に芽生えた教育実習生・佐藤への淡い恋心。その恋をきっかけに自分を変えようと努力する美麗だったが――…。痛いほど純粋で、切ないほど美しいプラスティック・ラブストーリーが、始まる――。
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みんなのレビュー
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彼が好きな彼女は、彼女が嫌いな彼女
私は「ありのままでいい」というメッセージが基本的に嫌いである。
そんな単純に事が済んでたまるか、と思いながら生きている。
Mr.Childrenの歌にそんなのがあったけど、コンプレックスだってモチベーションだ。
けれど、この漫画は、刺さった。
今のところ(現在12話)、自分のありのままを受け入れられない女の子と、彼女にありのままでいてほしい男の子の、すれ違いの物語として私は読んだ。
これは、難しい。
私は、主人公の整形も、故郷からの「脱出」も、理解できるし、支持したい。
たとえ形式上は逃避に見えたとしても、それは、コンプレックスに押し潰されることなく、人生を切り開くための必死の冒険だったと思うからだ。
しかし一方で、男の子の気持ちも、痛いくらいにわかってしまった。
けれど、彼が好きな彼女は、彼女自身が消し去りたい彼女なのだ。
そんな残酷なことってあるか。
私にはもう、どうしたらいいのか、さっぱりわからない。
いったいどうしたら、二人が幸せになれるのか。
あるいは、そんな道は存在しないのかもしれない。
いずれにしても、この二人の行く末を、見届けたい。
また、漫画としては、主人公が夢中になっているプレイボーイの先輩も、どう考えても病んでいる先輩の元恋人も、二人の間に挟まっている印象の悪い醜男も、意外とステレオタイプではなく、みんな何かしらの地獄を抱えていそうというか、なかなか奥行きがありそうで、脇役たちからも目が離せない。by roka- 6
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5.0
最後まで読みたい
今は無料分を読むのみにとどまっていますがヒロインの容姿に対するコンプレックスがただただ痛々しくて、切なくなります。家族の、母親や妹といった身近な同性が綺麗だからこそ、なぜ自分はそうじゃないのかと思い悩む気持ち、とてもよくわかります。幼なじみ?の男の子がありのままのヒロインを好きでいてくれている事はとても幸せな事なはずなのに、コンプレックスときれいになりたい願望が強すぎて、いまはその幸せに気づく事ができない。
だけど整形をしたら何もかもが上手くいくはずだというヒロインの考えは、すぐに打ち砕かれます。顔は変えられても心は簡単には変えられない、、、、結局は自分の内面と向き合っていかなければ解決も納得も得られないのでしょうね。
そんなメッセージ性を感じながら読みました。by ひすいまる- 5
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5.0
何となく読み始めて最新話まで一気読みしてしまいました。
あらすじにあるラブストーリーというより、どこかしら傷や歪みがある子達の青春群像劇という印象です。
みんなに幸せになって欲しい…ほんとに。
でもまだこの物語がどこに着地するのか妙な緊張感が消えない感じがして…
美麗とアキ先輩の終わり方は切ないけど、光晴くんがようやく報われる展開になるといいな。
アキ先輩付き合い始めた時はめっちゃ警戒したけど、歪んではいるものの思ったよりゲス野郎ではなかった。
守屋さんと清水くんの関係性もなんか好き。
あとはメインの中では花ちゃん視点の話も読んでみたい。
何気に気苦労が多いはずなのに今のところ、心のきれいな美人としてしか描かれてない気がするので。by poli.a- 0
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5.0
タイトル
好きな曲が続いて気づいたのですが、それぞれの物語のイメージソングがあるように感じたので、歌詞読んで雰囲気でこれかなってやつを流しながら見直しました。胸がギュッとなりました。音楽を聴く時にその曲の主人公になった気分で散歩をよくするので、そんな気持ちに持っていってもらえました。私の理想のストーリー構造そのものです。ドラマ化して欲しいです。もっとたくさんの人に読んでいただきたいです。
by える*..*°- 0
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4.0
愛とは
広告を見て、タイトルと絵に惹かれました。
自己への愛、他者に求める愛、他者への愛の表現が心底上手くて自然で面白いです。
歪み淀んだ愛も美しい愛も求めたけど得られなかった愛も描かれ、それも連鎖とパズルが面白いように組み合わされていて一気に読んでしまいました。
誰しもが完璧ではない、美しくない(見た目や物語の美醜ではなく、時には現実は厳しい)ものもあり、人間と人間の不完全さ故の愛おしさを感じられます。周りの人に勧めたくなるほど、とても好きな作品です。
最近私自身が愛ってなんだろうなと考えることがありました。理想と、性愛と、自己愛と、他者への愛と…。
これらってお互いの認識がずれると大事故になるし、だけど人や相手によっては素直にさらけ出しにくいこともあるし、愛ってとても面倒くさいものなんですよね。
他作品を例に出して恐縮ですが、『からくりサーカス』のフェイスレスの愛も思い出しました。
他者にどれだけ愛を捧げても、その相手から必ずしも求めるものが返ってくるわけではない。
そんな当たり前のことなのに、わからなくしてしまう。愛は人を狂わせてしまうのだと改めて感じました。
だけど未麗と光靖と花呼のような、清水と守屋のような、相手に寄り添う愛情はきっとあるし、そう願いたい。そんな自信と勇気を貰えました。
今後のストーリーも楽しみにしています。
最終話まで読んだらまた再度レビューしたいと思います。
この作品の全キャラが好きなので、掘り下げ話や話の最後のある日のシーンが描かれていてとても嬉しいです!
これからも応援しています。by kfmmkmmfk- 0
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5.0