みんなのレビューと感想「青に、ふれる。」(ネタバレ非表示)

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5.0
すごく良い作品だと思う!
顔にアザを持つ主人公の心の機微がとても繊細に描かれていて、これは作者さんかそれに近しい人が、同じような境遇にあるのではないかと想像します。
なので私は、実際に経験している人の生身の声だという認識で、心して読んでいます。
だから現実は違うだろとか、やれネガティブだとか綺麗事だとか、それこそ知りもしない外野が知ったかで断罪してくるのは、なんか違う気がしている。そしてその声がレビューによって経験者本人に届くかもしれないことを、考えているんやろうか。
このような題材を扱うのは、とても勇気が要ることだったと思う。作品には評価がつきもので、作品を否定されることと、その願いや想いを否定されることが、繋がっていると感じてしまう危険もあるから。
でも、私はこの作品が好きなので、描いて下さったことに感謝しています。
教師と生徒の恋愛に拒絶感のある方もいると思うけど、生徒からの憧れは普通にある感情やし、先生はちゃんとモラル守ってるし、何の問題もないかと。
好きになってまう気持ちまで否定する権利はない。心情的にも、法律的にも。
そして恋愛要素は横糸であって、縦糸はアイデンティティとは、さ べつとは、受け容れることとは何かという、とても難しいでも大切な問いを扱っている。
先生との恋も、それを考える過程に深く関わっている。
だから、先生と生徒だからフ ケツ!と一刀両断するにはあまりにも惜しい。
欲を言うなら、1話を4つに切らずに、3つないし2つくらいに分けて、も少し大きい区切りで読ませて欲しいな。その分だけちょっと高くなってもいいから。
短すぎると、話が伝わりにくいので、作者さん是非ご検討ください!by コダック2世-
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5.0
全力で応援したくなる瑠璃子の魅力
青山瑠璃子は生まれつき顔に痣があるが、持ち前の優しさと明るく振舞うことで、今の穏やかな日常ををどうにか作り上げてきた美形の女子高生である。担任の神田先生は、人の顔を判別できないレアな形質の持ち主。二人ともそれが故のフリースクール出身であり、お互いに境遇を分かり合える存在であることを認識し、やがてそこに特別な感情が生まれるのも自然なことだった。副担任の白川先生は神田先生に好意を抱くが、二人の特別な絆を目の当たりにし、これを認めざるを得ない。この三人の関係性が繊細に描かれる。女性にとっては特に深刻な太田母斑、外見からは分からない相貌失認という特殊な運命を背負った二人の様な人達に接する機会があったとしたら、彼らの信頼を得るためには、如何に接するべきなのか、真剣に考えさせられた・・内面的魅力への言及は嫌味になるだろうか、やはり”それも君の個性だ”と肯定し、寄り添うのがいいだろうか、言葉を尽くせば伝わるだろうか等々。なおキャラクターデザイン(特に瞳の造形)は秀逸。※レビュー投稿後、実際に太田母斑で辛い経験をされている方のレビューを拝読し、治療には時間と費用が大変なだけでなく、苦痛も多大であることを理解し、安易に”治すことだってできるのでは”などと考えてはいけないと自戒した。
by 枯木の幻影-
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5.0
瑠璃子さんが素敵
顔に太田母斑の痣が目立つ女子高生の瑠璃子さんと、相貌失認の障害を持つ新任教師の神田先生の交流を軸に進んでいるお話。
人一倍細やかな心配りの出来る瑠璃子さんは、神田先生の相貌失認に、気が付きさり気なくフォローしています。
瑠璃子さんのお母様が、今で言う毒親。自分の理想を子供に押し付けます。瑠璃子さんは意思を貫き心理学を学び、スクールカウンセラーとなり、神田先生と同僚に。神田先生とハッピーエンド。おめでとう!!
視えるハンデを持つ瑠璃子さんと、相貌失認という視えないハンデキャップを持つ神田先生。フリースクールや不登校なども描かれ、奥が深い物語です。by こりらっくま☆-
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5.0
きゅんっ
せんせーかっこいい!せんせいの生きづらさを共感して助けてあげて立場上距離感難しいけどキュンキュンする!
先生はどう思ってるんだろ?by ぽっぽ子-
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5.0
最終話まで読みました。
恋愛要素はあるけれど、それだけではない、それ以上に深い漫画です。
世の中には色々な事情や病気の人がいるのだと改めて思いました。
全ての人の事情や心情をきちんと理解してが関わるなんて無理だけど、その努力や姿勢は無くしたくないと思います。
ハッピーエンドで良かった、本当に良かった。
10代の女の子だけでなく、大人のみなさんにも読んでほしい漫画です。by たろうぼう-
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レビューを読んで、興味を持ちました。
恥ずかしながら、太田母斑も、相貌失認も、知らなかった。こちらの作品を通して、そのことを知ることができて、考えさせられている。顔にアザがあって、見られた瞬間、反応されてしまうこと、または、外面からは、わからない症状であるがゆえに理解されないこと、どちらもしんどいことだろう。そういう方々に想いをよせて、読んでいきたい。
by のんまつ-
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5.0
深いです!
私の友達にも太田母斑があったので、瑠璃と重なるところがたくさんありました。周りの登場人物たちとのやり取りも深いな~と思いながら読みました。
by うまきちさん-
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5.0
素晴らしい作品です( i _ i )
主人公の人格も、神田の人格も素晴らしい。差別を解消していくコミュニケーションが丁寧に描かれていますby nice-
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5.0
私も顔に青いアザを持って生まれました
この作品に出会った時、中を見るのが怖くてしばらくキープしたまま過ごしました。
私自身、生まれつき主人公と同じように額の半分に大きな青いアザを持って生まれたからです。これまでの長い年月、ここには書ききれない記憶が沢山あります。だから、作品の中でアザについてどんな風に描かれているのかを知るのが怖かったのです。不幸の根源のような暗い話だと(これまでの自分の人生が否定されるようで)嫌だし、かといって、明るく“個性だから”なんて言葉で軽く描いて欲しくもない。
勇気を出して読み始めたこの物語は、そのどちらでもありませんでした。もちろん、このアザを持たずに生きている人が見たら不幸な話に見えるでしょうし、親に“なんとかしてあげろ”と責めたくもなるのでしょう。内面を強くするんじゃなくて、化粧で隠せと言いたくなるのも分かります。でも。当事者からすると、このお話はどこまでもリアルで、そして救いのある温かいお話です!主人公が、心の葛藤をしながら歩む姿もリアルで、この姿が正解なのだと思わせてくれます。
レーザーによる治療は、私が社会人何年目かでようやく保険適用に。私はようやく治療を開始する事が出来ました。(ただ、痛みが強く最後まで通う事なく治療を終えることにしました。)
それまでにももちろん何度も手術の話が出たのは間違いありません。ただ、それは非常に高額で、何度も何度も通い続けないといけない上、強い痛みを伴います。当時私の住む地域ではまだそのような技術を持つ病院も少なく、他県まで通うとなるとその労力は計り知れませんでした、気軽に治療をしようということには決してならなかった。
また、メイクで隠すなんてありえないです。青色のアザは、強いコンシーラーをどれだけ塗り重ねても消えるものではない。それに、そんな隠し方をしたらどんな不自然な状態になるかは容易に想像できます。
アザを顔面に大きく持って生まれるというのは、心の内側にどれだけの勇気と優しさを持たないと生きていけないか、なぜご両親がそういうアドバイスをしたのか、それはこの作品がきっと多くの人に伝えてくださるのだろうと思っています。
この作品は、悲しい物語ではありません。アザを持つ人には自分の良い面を見つめ直す機会を与えてくれますし、そうでない方には、これまでと違った視点を与えてくれるはずです。世界が広がる物語です。by 森のリス-
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5.0
強さが惹かれる
生徒と先生の恋愛モノ……っと思ったけど、お互いに事情を抱えた2人が色々な感情を持って、惹かれ合う物語で、吸い込まれるように読んでいます。
2人が幸せになって良かった♡-
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