1.0
B級ホラーの致命傷
ヒッチハイカーを拾ったら、そいつがとんでもないサイコ野郎だった、という話。
アメリカの一昔(どころじゃないけど)前のB級ホラー映画にいくらでもあったような話であり、身も蓋もない言い方で申し訳ないが、今さらこれを漫画で読んで何になるんだ、と思った。
これを読むくらいなら、TSUTAYAで懐かしいB級ホラー映画を借りてくるべきだった。
ちょっと凝っているのは、ヒッチハイカーを拾う主人公の夫婦が互いに険悪で、キャラクターとしてもまるで好感を持てない、という点。
この設定を活かして、破綻した夫婦が足を引っ張り合うか、雨降って地固まる的に協力してサイコ野郎を撃退するか、どちらか(またはその両方)の展開になると思うけれど、どちらにせよ、信じられないくらい興味が湧かない。
だいたい、この類のB級ホラーで、襲われる側に何の感情移入も出来ないというのは致命的である。
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