5.0
最高にドストライク
タイトルと繊細なタッチが目に留まりました。
ノンケへの叶わない恋に傷ついてきた湊(みなと)と、離婚してから前に進めないでいる樹(いつき)。
傷を抱えた不器用なふたりの出会いは
泥酔した樹が不意に湊の勤めるゲイバーを訪れたことから始まります。
酔った勢いもあっての関係でしたが
互いに忘れられなくなっていて切なさが募ります。
湊との関係を進めたい樹と、濁してブレーキをかけてしまう湊のやり取りがもどかしいのです。
ゲイバーで働く人気者の湊が普段は明るいキャラクターなんだけど
本当は壊れやすくてデリケートな心の持ち主で樹と交わるまで初めてだし、キスも簡単には唇でしないし心も許しません。
愛嬌のある関西弁が彼をより一層愛しいキャラクターにしていて
湊がとても可愛くて好きになってしまいました。
樹はノンケなんだけど、お相手が彼で良かったなぁと思えるほどに真っ直ぐな感じが好感度も高い憂いが漂うリーマン。
掴めそうで掴めない湊の気持ちを誠意を持って包み込む様な彼の優しさが本当に素敵です。
傷を抱え過去を引きずるふたりが出会い
色々と乗り越えて通じ合い、かけがえのない存在になっていて
今まで苦しんでたくさん泣いた分だけ幸せになって欲しいと思わずにはいられないほどキャラクターに感情移入しちゃいました。
勤め先のバーのマスターも良いキャラだし
何気にイケメンです。
スピンオフでマスターのお話しがある様なので読んでみたいです。
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