薔薇王の葬列
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あらすじ
中世イングランド。白薔薇のヨークと赤薔薇のランカスターの両家が王位争奪を繰り返す薔薇戦争時代…。 ヨーク家の三男・リチャードにはある秘密があった。それは、男女両方の性を持つということ。己を呪うリチャードは残酷な運命に導かれ、悪にも手を染めていくが……!? シェイクスピアの史劇「リチャード三世」を原案に描かれる禁断のダーク・ファンタジー!!
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ユーザーレビュー
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漫画の歴史に残る 老若男女読むべき!
もう名作、菅野文って天才。
シェイクスピアのリチャード3世の生まれつきの体の障害の設定を変更することで
王が主役でありながら少女漫画必須の「恋愛」要素を組みこんでいる。
陰謀まみれのストーリーもすごくわかりやすい。
絵もゾクゾクするほどキレイ。
血で血を洗う薔薇戦争のただ中で、希望の光を手にしては失い続けるリチャード。
優しく、信心深いが故に戦時に王としていることに耐えられないヘンリー6世。
その王に代わり戦い続ける王妃マーガレット
わがままな王子であったのが初恋で成長し、王子として勇敢な最期を迎え、
悲しい初恋を終わらせるヘンリー6世の子エドワード
キングメーカーとして氷の精神を持っていたはずが、恋愛感情に壊れていくバッキンガム。
リチャードと幼いときに心通わせながら父親の思惑でエドワードに嫁ぎ、
心がすれ違うままリチャードの妻となるアン。
敵方で夫が戦死し、夫の敵をとるためにヨーク家の王妃となるエリザベス。
リチャードの秘密を知りながら、幼き時からリチャードを主人として尽くし続けるケイツビー。
みんな生きざまがすごすぎる。
そしてみんなが不幸すぎる。誰かひとりくらい幸せになって。
リチャードがハッピーエンドを迎えられるはずはないから。by masako_k- 20
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5.0
ハマりました
レビュー読むと評価の分かれる作品なのかもしれませんが、個人的には星、5つでは足りないほど好きでハマっています。
主人公のリチャード、幼い頃は不気味でしたが、成長して可愛く?、恐らく今後は妖艶になっていきます。
実母やマーガレット、エドワードの妻エリザベスなど、主だった女性陣の毒婦ぶりがキツいですね。
父のヨーク公リチャードはリチャードを溺愛していましたが、序盤で非業の死を遂げます。残虐な絵もあるので、生首など苦手な人は避けた方が良いと思います。
敵対する立場のはずのヘンリー六世との逢瀬、その息子のランカスター家のエドワードのリチャードへの突進ぶり、優しさなどツボでした。
それだけにこの2人の最期、辛かったです。
バッキンガム公との関係、王冠の事など。wikiなどでシェイクスピア、リチャード3世と検索するとハッピーエンドでないのは分かりますが、最後まで読みたいと思います。by 匿名希望- 15
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5.0
好みの作風じゃなかったけど…
無料漫画で試し読みしてみたものの
絵柄があまり好みじゃないなと感じていましたが、読み進めると不思議な事に
段々、様々なキャラクターが色気を増していく事に気付いて、そこからはじっくり読んでいます
原作はシェイクスピアの戯曲なのですが、全く読んだことが無かったし
薔薇戦争なんて、中学の世界史でチラッと聞いたくらいなので
改めてwikiであらすじを読んでみました
けどやっぱり
「あぁ…予想通り、リチャードの王位は束の間で、全てを手にした瞬間破滅が始まってるんだ…」
と悲しくなりましたが、それでも
「誰かに強く愛された人」という解釈にしてくれた作者さんのおかげで
リチャード三世は、作品の中では
短く強く美しく、生を全うできたかなと思いました
個人的にはこの作品を
【時と国を変えたベルサイユのばら】
だなと感じていて
リチャード→オスカル、ケイツビー→アンドレ、ヘンリー六世→フェルゼン
バッキンガム→アラン、みたいな印象かなと…
ケイツビー、バッキンガム、ヘンリー六世
それぞれが、それぞれのやり方で
全力でリチャードを守り愛していくし
それぞれの愛は、紛れもなく純愛で
読み手からすると
【沢山の悲しみと沢山の愛を知った人】
であり、そこまで愛されたリチャードは
意外にも幸せ者だったのではないかな?とも
少し羨ましくもあります
とにかく良い作品ですby 大宮に住むぞ- 5
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5.0
登場人物に思い入れ
前々から目には入っていたけどタイトルを見て好きなジャンルじゃないなと思っていて、でも最新巻が出たのを機にちょっと気になるなと思い、先のあらすじを見てイケそうかなと読み始めた。
壮絶すぎる怒涛の嵐。。。色んな負の感情だらけで楽しい感情は無いしやっぱり好みのジャンルじゃないなと思った。でもここまで切なくなる漫画を普段読まないから美しく儚くて魅了される漫画だなと思った。
私の推しトップ2はランカスターのエドワードとアンなので、二人の無念さが悲しくて悲しくて悲しい。
先のあらすじを見たから登場人物がどうなるのか大まかに知っていたけど、エドワードがエドワード5世と同一人物だと思っていて、リチャードのことが好きなエドワードが後々敵意剥き出しでかかってくるのかと思ったら読み進めててもうツラかった。ここは私の勘違いだから良かったけど笑
鬱々とした作品の中明るいキャラクターで前向きで最後まで王太子の矜持を持ちながら、、、なので最後報われている部分はあるのかなって感じだけど届かぬ思いに涙。。。
そしてアン!!!!!少年時を共に過ごして一時心を通わせたのに!あの掛け違いが無ければ、、と思わずにはいられなかった号泣
読んだら最後報われてると思う人もいるだろうけど、アンは最後まで報われなかったと思った。
なんならバッキンガム亡き後アンに支えて欲しかったし、アンが死ぬまでの僅かの間でもいいから心を通わせて欲しかった泣泣泣
バッキンガムはスッパリ敵対するのかと思っていたし、あのバッキンガムが愛に苦悩するとは思ってなかったから憎みきれなかったし、あんな仲だったらアンは入り込めないなとも思うけどそれでもアンの思いが伝わって欲しくて。。無念すぎる!!!!号泣
アンとエドワードの同志のような、また夫婦としてお互いを家族を守ろうとしているところも素敵だった!!!!
最新巻が出たから読み始めたのに肝心の最新巻分の話が悲しくてもう読めない。読まなきゃ良かったとさえ思えてくる泣
いつかアンの死を乗り越えたら続きを読むよ。。。本当に素晴らしい作品。by ポムポムピリン- 3
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5.0
リチャード3世の異説です!
シェークスピアの「リチャード3世」では、彼は暴君で、悪魔の化身の如くに描かれています。
これを我々は、そのとおりだと思い込み、イメージしています。つまり、シェークスピアの罠にかかってしまっていたのですよね。
冷静になって考えて見ると、シェークスピアはエリザベス2世の時代の人です。
リチャード3世を滅ぼしたヘンリー・チューダーの孫娘である女王陛下のもとで、リチャード3世を善人には出来ないはずです!
もしかしたら、良い政治を行っていたかもしれないし、優しい人だったかもしれません!
この「薔薇王の葬列」は歴史の闇に葬られてしまった彼に、一筋の光を当て、その時代を懸命に生きた証をもしかしたらの物語で救ってくれているかのようです。
華を持たせてあげるなら、やはり、薔薇の花でしょうか。by ピサコ- 3
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5.0