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女神の棲む家

あらすじ

「私の役目は、人を導くこと!」 50歳を過ぎても輝く美貌を誇る、私のママは女神みたいな人。ある日、児童養護施設から子供を引き取ってきたのだけれど、この子供、誰かに虐待されているのでは!? でも、私じゃない――まさかママが!? 自身のプライド故に周囲を見下すサイコパス良妻賢母の抑圧の恐怖を描いた表題作「女神の棲む家」のほか、身近にいそうな女性像の描写に定評のある長崎さゆりが贈る、心が温かくなる4作品を収録。

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みんなのレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    1〜4話。母は偽善者。後日談。

    ネタバレ レビューを表示する

    女神の棲む家を読みました。


    1〜4話。ネタバレ感想ご注意ください。


    主人公、楡崎真奈(にれさきまな)(23)は平凡なOL。社長令嬢です。

    母の楡崎真矢(にれさきまや)(50)は、仕事も家庭も完璧過ぎる母親。何をやっても母には、かないません。


    ある日、母は里子を引き取る事にしました。良い事だと思って。


    そして理香(4)が娘になります。


    話をはしょります。母は外面は良く育児をしてるように見えましたが、


    母に理香はなつきません。真奈にはなつきました。


    ある日、父が急死。母であり妻の真矢が後継社長になりました。


    父の死後、真奈は父と同棲していた友永さんに会います。

    この亡くなりかたはありえないと。


    信じられない真奈。家に帰ると理香はいませんでした。


    「疲れて寝た」と言い張る母。

    胸騒ぎがした真奈は部屋に侵入。

    理香はカーテンを袋にしてその中に入れられていました。

    母は豹変。

    トイレットペーパーで真奈の首を、、、


    、、、真奈は死にませんでした。理香も生きていました。


    真奈は理香と屋敷から逃げました。それから後は真奈はよく覚えていません。


    母は逮捕されましたが否認。父は母に実は殺害、、?


    あれから10年。真奈は、真奈の事情を知ってる人と3年の交際を経て結婚。

    父と同棲していた友永さんにもお世話になりました。


    無期懲役だった母は世の中を呪いじさつ。

    結婚式で、理香は祝辞を述べます。


    「お姉ちゃんの妹になれて本当に幸せです」


    おわり。


    感想。ちょっと泣いてしまいました。後日談が丁寧に描かれていたので、良かったです。


    里親うんぬんの話を超えて、母の偽善者ぶりが凄まじいです。もうこういう人なのねレベル。


    子供は、やはり騙せませんね。


    子供にも人格がある。それを無視した段階で、どんだけ食事をやろうが、0点。

    ペットじゃないんだ。自分の思うように行かなくて当たり前。それを自分が思うよう動くように躾ける、、、、、、それでも真奈は血が繋がってるから理解しようとした。


    血の繋がりのない理香は偽善者の里親には一切騙されませんでした。

    子供はわかってる。真奈には、なつきました。


    理香の祝辞、良かったです。

    • 12
  2. 評価:2.000 2.0

    ネタバレ レビューを表示する

    施設の子引き取る話の1〜4読みました。
    なんというか、まあ母親が悪者ですけど、夫の裏切りが原因でおかしくなったんじゃないんですかね。
    そんなわがまま放題で育ったであろう社長令嬢と結婚して甘い蜜も吸ったはずなのに妻子ほったらかしでしかもあの女呼ばわりで地味な女のところに転がり込んでた夫に責任があるとおもいます。
    その相手の女のでしゃばり方にもいらつく。
    まあそら虐待人殺しなんか絶対許せんけどその背景にはちょっと同情すらおぼえるわ

    by 匿名希望
    • 7
  3. 評価:5.000 5.0

    他の話も良かった

    自分も知らず知らず、社会の価値観にのり、美幌やまわりからよく思われる、仕事も完璧な自分をおいかけてしまい、つかれて、こんなのおかしいなと思うことがあります。他の話も、物質てき豊かさや、目の前にあるものしか信じない、そういうときの
    人の危うさと対比で、ほんとに大切なものは愛や優しさだとわかりやすくつたわるストーリーでした。
    絵もきれいで、みんな頑張ってるんだな、わたしも同じだなと感じました。
    こわい話にしなくても、よい話をかく力のある作家さんだと思います。

    • 0
  4. 評価:4.000 4.0

    女神が衝撃すぎ

    ネタバレ レビューを表示する

    女神の住む家を読みました。
    ただただ衝撃。
    聖母マリアかのように登場する母は、実はとんでもない毒親。
    施設から引き取った子をぎゃ・くたいしていることに気づいた主人公は、病死に見せかけられていた父をあやめていたことに気づいてしまい、過去に自分もぎゃくた・いされていたことを思い出していく。

    自分なんか、という発想は、その手の親子関係から来てしまうのだろうか。本当に愛されて育っていたら、出来がよろしくなくても自己肯定感高めな大人になれてるでしょうに。

    とりあえず主人公が幸せになれたみたいで良かった。
    毒親がなぜああなってしまったのか、過去がわかるともっと入りやすかったかなあと思いつつ、尺的に仕方なかったかもしれない。

    • 0
  5. 評価:3.000 3.0

    女神の棲む家

    表題作を読みました。

    主人公とその母、施設から受け入れた女児
    からストーリーが始まります。

    主人公のお母さま、
    なかなか毒のある人物ですね。(^_^;)

    こういう人とは、出来るだけ関わらない方が得策ですね。

    狂っているのでしょうね。

    美貌だけに惹かれて結婚してしまった旦那は
    気の毒というか、
    不倫もしていたので自業自得といったところでしょうか?

    完璧な美人は、本当に怖いです。

    最近では個人的にこう考えるのです。

    外見の美しい人というのは、
    中身がドス黒いために皆から嫌われる。

    その中身のドス黒さをカバーするために
    天から美貌を与えられて生まれてきたのだと。

    自分の考え方が間違っているのかもしれませんが、

    生まれて40数年、
    今まで接してきた美男美女は、中身に難あり
    といった人たちが多かったです。

    表面ではにこやかに笑っていても、
    内面はものすごく嫉妬深くて、他者を見下すタイプ、
    そう、この作品に登場する主人公の母親みたいな
    キャラの人そっくりなんです。

    作者さんは、人間観察の目が鋭いと思いました。

    美人には要注意!
    これが私の教訓になっています。

    • 1

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