4.0
青年か、少年か
悪霊に憑かれた人間を葬る「はぶり」という家業を受け継いだ少年の物語。
一応、青年漫画というくくりだが、私は、いたって普通の少年漫画として本作を読んだ。
いい意味で、だ。
序盤から九歳の少年が家族を殺_すとか、毎回首を斬り落とすとか、過激な描写と悲劇的な設定によって少年漫画の枠から外れているのだろうが、主人公の少年が苦難に立ち向かい、逆境や自分の弱さを乗り越えることで成長してゆく、という展開や主題は完全に少年漫画のそれである。
青年漫画の皮をかぶった少年漫画、と言えるかもしれない。
何かもうひとつ欲しい、という気もしたが、少年時代に少年漫画を読んでいたような気持ちで、テンポよく、それなりにワクワクできた。
特に、不満はない。
by
roka
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