お別れホスピタル

あらすじ

終末期病棟を舞台に繰り広げられる、それぞれの“死のドラマ”!“産まれる命”の次に挑む新境地は“死”の一番そばにある病院--終末期病棟(ターミナル)。誰もの心に「あなたの死とは?」と問いかける!!

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    カルテ26.赤根涼子さん その3 -1
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みんなのレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    同じ医療職として

    これが医療職の現状かと思います。
    この仕事でないと分からない事が
    漫画からは沢山読み取れます。
    一般の方からしたら酷いとか
    色々思うことはあるかもしれませんが
    看護、介護ってこんな仕事で
    こんな日常が多いです。
    毎日物凄いストレスとの闘いです。
    お金もらってるからとか
    仕事だからとかそういう感情では
    やっていけない人権侵害も多々あります
    患者からの暴言、暴力、セクハラ行為
    これは認知症だからとか高齢者だから
    入院してる患者だから許される
    行為なのでしょうか?
    プロだからやって当たり前と思う方
    あなたが一度やってみて下さい。
    命を扱ってる仕事なのに
    全然見合わない低給料に慢性的な
    人手不足に悩まされる医療現場
    これでも酷いと言えるのでしょうか。
    漫画からは医療職の悲鳴と現状が
    ヒシヒシと伝わってきました。

    by 匿名希望
    • 354
  2. 評価:5.000 5.0

    配信分読みました。

    ネタバレ レビューを表示する

    父を肝臓ガンで亡くした日を思い出しました。
    もう骨にまで転移していて、余命は半年と言われましたが2ヶ月もしないうちに痛み止めで意識が朦朧としており、もう長くないんだと言うのを悟りました。
    最期ってこんな感じだった。
    私たち家族はこんな対応をした、先生や看護師さんにはこんなお世話をしてもらったなど色々思い出します。

    低評価のゴミ捨て場という表現についてですが、この作品の登場人物がそう思ってるわけではなく、
    裏でそう呼ばれてるってわかってるけど、
    それでも頑張って死期の近い患者さんと向き合って、お仕事されてる看護師さんのお話という感じで受け止めました。

    敬語で話してないとか敬意がないとかわかりませんが、私はこの作品の看護師さん達のように、明るく対等に接してくれる方が安心できます。
    お気に入りの患者さんと苦手な患者さんがいるってのもある程度は仕方ないと思いますがね。
    そりゃ実際の現場では言わないでしょうけど、あくまで漫画の主人公の視点の話だし、苦手な患者さんを虐げてるわけではないので特に気になりませんでした。

    • 443
  3. 評価:5.000 5.0

    わかるわかる!

    ネタバレ レビューを表示する

    沖田先生の「透明なゆりかご」を読んでファンになりました。私は有料老人ホームで働いている介護士です。私の職場も「終の住処」なのですごく共感する部分があります。お気に入りの患者さん(利用者さん)を見つけて仕事するとか、わかるわかる!っていう感覚だし、20代のコ達が「虚しい」とか「ツライ」とか言って辞めていくのもわかります!延命についてもいろいろな考えがあって、一日中叫んでる人や場を和ませる人、いろいろな人の最期を看取ることがあります。もちろん、連れて行ってしまう人がいたり。。。
    妊娠出産の「ゆりかご」、墓場までの「さよならホスピタル」両極の全てを病院を通して描いている沖田先生。元ナースだからこそ描ける世界だと思います。妊婦だったことを懐かしく思って読み始めた「ゆりかご」今の仕事に近しい「ホスピタル」今後も読ませていただきます。

    • 143
  4. 評価:5.000 5.0

    生きる意味と死ぬ意味

    私たちは生まれ、生きている、それは死ぬ為に。聞いた事がある。人は生きた様にしか死ぬ事はできないんだと。

    沖田×華さんの作品は色々読ませて頂いた。どれも哲学を感じるので好きだ。

    良い人生とは何だろう?
    人を幸せにし、自分も幸せになる事だと私は思っている。

    4年前に祖母が98歳で亡くなった時の事を思い出した。やはり終末期病棟だが胃ろうをして8年生きた。
    認知症も有ったが、ずっと寝ていて、大声を出したり徘徊したり、暴れたり点滴を抜いたり、など一切無かった。ただ毎日静かに眠っていた。
    かつてはどこにでもいた、貧しいが健気で、思いやりに溢れ、人の幸せを祈る優しい祖母。
    私は祖母に生き方を教わった。

    今日亡くなるだろうと言われていた日、家族がみな集まった。荒い呼吸が病室に漂う中、私と妹は祖母の冷たくなって行く両腕を摩った。夜、ほんの15分ほど家族が病室を離れた瞬間にその時が訪れた。突然息が止まったのだ。私一人、大声で祖母に、まだ逝かないで!!!みんな戻って来るから、まだダメだよ!逝かないで!と、泣きながら、祖母を揺さぶって叫んだ。人の死というものに初めて直面した。

    家族が戻って来てすぐ、死亡確認が行われた。

    私とふたりきりの時に祖母は亡くなった。私ひとりに看取られたかったのだろうか?
    たったひとりで溢れる感情を晒させ、その死に様で私に

    ばあちゃんの生き方は正しかった、
    良く死ぬには良く生きなければならないんだよって、教えてくれたのだろうと思っている。

    人は生きた様にしか死ぬことはできないんだという事を。

    • 276
  5. 評価:5.000 5.0

    職業は違うけど…

    介護福祉士として働いて13年になります。
    私は看護師ではありませんが、看取りの場で働いています。
    働き始めて初めての夜勤で患者さんが亡くなってしまった日は、怖くて震えてしまい何も出来ませんでした。
    もう10年以上も前の事ですが、死に直面すると一瞬真っ白になってしまう自分がいます。

    生き者に死はつきものですが、私は最期の時を誰と過ごすのか。
    何処で過ごすのか。
    どんな最期になるのか…
    沖田さんの漫画は深く考える内容がとても多く、ストーリーに入り込めると思います。
    続きを楽しみにしています。

    • 84

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