みんなのレビューと感想「お別れホスピタル」（ネタバレ非表示）（211ページ目）

それぞれの人生

読み応えあります。笑えたり、泣けたり、辛かったり、情けなかったり、それでも生きるしかないし。いつも考えさせられる、何が幸せ？どう生きる？
ばっかさんの漫画大好き。

別作品を読んで感動したため、同作者のこの作品を読んでみました。
かわいい感じの絵タッチですが、内容が深くすごく考えさせられます。
短編のようにいくつも話が変わるのもすごく読みやすく、その度に波が出ます。

泣ける話です

ターミナルケアを目的とした終末期医療のお話です。高齢者の最後を看とる看護師はどうあるべきか、どう働きたいかを問う作品です。

沖田先生の作品はどれも人間味があって面白いです。なかなかこういう内容のマンガは少ないと思います。
命をテーマにしていて、作品の中に登場する人物の何気ない言葉がグサッと心に刺さります。こういう作品を描ける沖田先生の感覚は素晴らしいと思います。

生きるも死ぬも‥

緩和ケアと言っても、癌患者さんは亡くなる近くまで痛みで苦しむんですね‥てっきり、緩和ケアというのでみんな眠るように亡くなっていくのだとばかり思ってました。自宅でなくなるのが幸せなのか病院のベッドで亡くなるのが幸せなのか‥どっちなんですかね‥

私の知らない世界

私にとっては縁遠い世界ですが、沖田さんのタッチでおもしろおかしく、でもしっかりと内容が伝わってくる作品です。

おもしろくて大好きな漫画です。自分の老後はどのようになるのかなぁと不安になりますが後悔のないように生きようと思いました！

ターミナルケア

ターミナルケアって
ここ最近聞かれるようになってきたけど
ほんと大切なことだと思う
自分が死ぬ時
どうやって死ぬか
考えさせられるお話です

胸にきます…

祖母の事を思い出しました。

私がまだ高校生の時に亡くなったのですが、亡くなる5年くらい前に脳溢血で倒れ、一時は退院したものの、徘徊したり痴呆が酷くなって、手に負えなくなり、入院しました。
入院してから、みるみる症状は悪化し、寝たきりになり、遂には家族の顔を見ても誰かもわからなくなっていくのを数年かけて見てきました。

亡くなった時には、悲しみだけではなく、どちらかと言うとホッとしたと言うか… もう、たくさんのチューブに繋がれることもなく、ベッドに寝たきりから解放されて、天国でお爺ちゃんが来るのを待っててくれている。そんなふうに高校生の時に思ったものでした。

退院のない病棟で、ゴミ捨て場なんてウラでは言われているけれど、それでも、先生も看護師さん達も、命に向き合ってくれている、尊いお仕事だなって思い感謝しかありません。
そう言う病棟で亡くなった祖母を支えてくれた人たちのお話を垣間見れて、とても良かったです。

いつか自分もお世話になるかも知れません、心して読みますw

最後に胸にずしんと来る

一話ごとに、介護を通じて一人の人生を仮体験したような…そんなずしっと来る重さがあります。また、医療現場が抱える課題が赤裸々に語られ、改めて看護士さんら、最前線で働くみなさんへの感謝と尊敬の念がわいてきます。生きることの意味を深く考えさせられる作品だと思います
絵の飄々としたタッチと、作者さんの人を見る眼差しの温かさで救われます。