【ネタバレあり】[小説]華は洋館に囚われるのレビューと感想
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・明治中期、今よりも身分制度が濃く残っているが、崩れつつもある時代の話です。
・受けは華族の末息子で、母譲りの美貌をもつが身体が弱いです。
父や兄の様に働けないことを常々気に病んでいた所、父の事業が上手くいっていないと知り、支援を申し出た攻めに身を売ります。
・家族に売られると言うよりは、自分で決断を下します。
父兄は、受けの事をとても大切にしており、使用人も必死で守ろうとします。
商才はなくとも、華族として気高い一家であり、そこから攻めの元へと渡るので、より一層切ない身売りと言う感じです。
・攻めは、庶民だがやり手の貿易商で、支援する代わりにと受けを手に入れます。
酷い男ではないのですが、無口で不器用なため、受けとすれ違ってしまい、嫌われがち。
受けの事がとにかく好きで(強烈な一目惚れ、華族への憧れもある様子)、プレゼントを贈ったりして頑張るのですが空回り……
・山あり谷ありで、最後は想いが通じ、ハッピーエンドです。
攻めと受け、それから受けの家族や使用人も、皆で幸せになれたかなと思えました。
BL的満足のみならず、家族愛も感じられて、お高めですが買って良かった一冊でした(^-^)/by ぺれっと- 1
5.0