みんなのレビューと感想「よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話」（ネタバレ非表示）（46ページ目）

近所に宗教に熱心なかたがいて冊子を持ってよく訪問してきます。挨拶なんかもいつもにこやかでご近所付き合いで嫌な思いはしていないつもりでした。
本当のところは私のことを『世の人』としてよく思っていないのか？それとも私を救ってあげたいと心から思って自分の信じるものを説いてくれているのか…とその方の顔を思い浮かべながら読み入りました。
自立している大人については宗教の自由として気にしないようにと思ってきました。
ただ子供というのは家族やその周囲からの流れに逆らい切れないので色々と胸が締め付けられました。
宗教だけの問題でなく自分を認め、他者を認められる生き方を模索したいです。

リアリティあります

リアルな体験記。
日本は宗教の自由が認められているので、とやかく言いませんが、結局親にやれと言われたら子供は従うしかない。家庭という檻の中で、洗脳されてしまうのだから。
思春期になり、また大人になり、だんだんと外の世界がわかるようになり、それでもその強制されてきた宗教が良いと思えばやればよし。作者のように離れるもよし。
ちなみにこの作品の作者と同じ宗教の知り合いがいましたが、生き生きと輝いていました。それはそれで良いと思います。本人が生きがいとしてやっていて、充実しているなら。勿論、他人に迷惑をかけなければの前提で。
知ることができて興味深かったです。

いろんな宗教がある

この話に出てくるような宗教のように、社会やクラスで浮いてしまうような考え方の物って、信じる意味がわかりません。
困った時や辛い時、救いになってくれるのが宗教の役割のはずですが、そのせいで辛い思いをするなら、何のための信仰なのかな、と思ってしまいます。
私の主人も、とある宗教の信者ですが、普段は世の中の一般的な考え方に沿って生きていて、人に押し付けたりはしません。でも、誰かが困っていればすぐに助けに行くし、私が何か大きな失敗をしても怒らず受け止めてくれるのはその宗教の教えが根底にあるからなのかな、と思います。ただ、同じ宗教をどっぷり信仰してる人には、私が慰めるつもりで言った言葉に『そんな考えは間違ってる！』と言う反応で、説教されました。その人は、目の前の人の気持ちより宗教や神様優先なんですよ。そんな風になるから宗教を信仰している人が誤解されたりするんですよね。

私も2世

私も2世で気になって読みました。
私の体験よりはるかに厳しく
同じ宗教ではないのではないかと感じるくらいでした。
オシャレなスカートを履けないなどはなく、集会ではむしろスカートで来なくてはいけなくズボンは極力禁止、常に清楚できちんとした格好でないといけませんでした。（ミニスカは大人は禁止）
鞭ではなく、よく菜箸でお尻を叩かれました。
私の親は強制はせず、レクレーション、国家斉唱、誕生日、お祭り、葬式などは制限しなく普通に楽しく子供時代を育ち、
同じ宗教の方とも今でも街で会えば話す「仲のいいおばさん、おばあちゃん」くらいです。
この漫画ほど厳しくない地域だったのかもしれませんが、同じ宗教でもここまで差があり、親の度合いでも人生どうなるか分からないんだなと思い、子供にも選択肢必要と思いました。
私の父がこの宗教をよく思っていなく始めの頃は家が大荒れで大変でした。
今ではいってらっしゃいと普通に送り出せるほど寛大になりホッとしてます。

ですが本人の親（私からしたら祖父母）が亡くなったときなど葬式など課題は山積みで、親戚とはまだまだ揉めそうです。

すごくおもしろかったです。
いろいろと考えさせられました。
お母さんがなぜその道に入ったのか、お父さんとお母さんの関係はどうだったのかも描かれていればなお良かったと思いました。

宗教って何なんだろう。

親が信仰するものに、振り回されながら生きなければならない子供達がいることに、読んでいて苦しくなりました。私が小学生3年生の頃、とても仲が良かった子の母親が、この宗教の熱心な信者でした。夏休みに入ってから彼女が体調を崩し、入院しました。病状が悪化し、輸血しなければ助からない状況になりました。しかし、彼女の母親は、宗教の教えを理由に彼女への輸血を拒否しました。彼女はたった9歳で亡くなりました。この一件から、彼女の両親は離婚し、母親は息子を連れて家を出て行きました。私が中学に入ったころ、彼女の父親は精神を保っていられなくなり、自ら命を絶ったと聞きました。宗教で誰も救われない現実を目の当たりにしました。この漫画で、宗教の歪んだ教えは、人として当たり前に生きる権利を奪ってしまうのだと改めて感じました。小さい頃から歪んだ教えを植え付けられた価値観に苦しみながらも、自由な世界で生きていく希望が最後に描かれていたのが救いです。

眠れない夜に、なんとなく読み始めました。

絵がシンプルで展開も淡々として良い意味で素人っぽいんだけど、逆にそこにリアリティーがあって、心の奥がぞわぞわーっとしながら一気読みでした。

宗教にのめり込んでいるお母さんの「意外と普通のお母さん」な部分と、「あきらかに異常な部分」の対比が怖かった。
子供の柔らかい心で、何が普通で何が普通じゃないか、何が正しくて何が悪なのか、一生懸命考える主人公の姿が健気でした。

とても気になっていた作品でした。絵のタッチは甘いと感じます。ストーリーの内容はかなり衝撃を受けるというかショックを受けてしまいました。この内容は常々気になっていたことだけに読んでみて驚いたことばかり。特別このような活動をされてる方を非難する訳ではなく自分の知らなかった事を学べる新たな物語だと考えて読ませてもらいました。

かなしい

途中までしか読んでませんが、なんだかとても悲しいです。自分の母がもしこうなったらと思うと、私も多分主人公の子のように聞き分けよくしてしまうだろうなと思いました。

幼い頃身近に同じ宗教の方が居て、興味があり読みました。

一回の購入で二話分入っているので読みごたえがあり、得した気分。幼い頃感じた疑問が、あぁ、こういう事だったのかと納得したり新たな疑問が生じたり。

絵柄はさっぱりしていて読みやすいです。ですが、みんな同じに見えてたまにあれ？この人は？？となったりして。