透明人間の骨
- タップ
- スクロール
あらすじ
感情的な父、無関心の兄、耐え忍ぶ母。崩壊した家庭の中で過ごす少女・来宮花(きのみやあや)。「ここに居たくない…」そう願ったある日、透明人間になる術を身に付け――。これは一人の少女が普通を、痛みを取り戻すまでの物語。
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みんなのレビュー
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何気ない日常という幸せ
透明人間になれる力を持った少女が
その能力を使い、暴力的な父親を殺害してからの
日常が、静かに描かれています。
幸せになりたくて罪を犯したのに
犯罪者である自分が幸せであることに
罪悪感を感じる日々。
それでも彼女の周囲は優しくあたたかく
普通の女子高生らしい楽しい毎日が続いていく。
「この日常を失いたくない」と思う
自分の気持ちに気付いたとき
彼女は自首を決意します。
何気ない、なんでもない毎日が
どれほど幸せで尊いことかを
気付かされる作品です。
静かにスローに物語が進んでいくので
途中で退屈しそうでしたが、いつの間にやら
最後まで読んでしまいました。
涙が止まらなくなりました。
セリフが多くなく、絵も可愛く繊細で
読みやすいと思います。by 匿名希望- 3
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4.0
地元
失いたくないと思える居場所を見つけられたのに、離れる決意ができた主人公は、とてつもなく強いな強くなれたんだなと思う。
私が住んでいる街が物語の舞台になっているので、内容はリアリティーがないけれど、(あの角を曲がったあたりに、彼女たちがいたかも…)なんて想像しながら楽しむことができました。
最後のシーンの清々しい横顔を見ると、この街のどこかで彼女たちが幸せに暮らしているといいなと願わずにはいられません。by ともつよcs- 0
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5.0
主人公の謎設定
主人公が何の前ぶりもなく、透明人間になるところがびっくりしました。しかも、日常茶飯事ですけど何か?みたいなノリのところが斬新だと思いました。そもそも、お母さんはこの容姿で、何故こんな冴えない男と夫婦になったのかというのが読んでいてずっと気になりました。初回登場時は花ちゃんのお姉ちゃんかと思いました。
by 白野 結- 2
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5.0
苦悩
透明人間になれる主人公。
父親から家族がDVを受ける毎日に耐えかね、透明人間のまま父を殺害。
誰にも知られないまま日常が過ぎゆくが、罪悪を抱えたまま悩んでいく。
透明人間になれる理由も含め、主人公の心的成長をコマ空間を使って静かに丁寧に描写してます。
とても好きな作品です。by いかが- 1
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5.0
どこまでもまっすぐ
主人公の真っ直ぐさ、出逢えた友達の深い優しさ、犯した罪と温かい友情とのギャップが悲しすぎる…。一気に最後まで読んでしまいました。なのに、更にその後が読みたくなりました。とても読み応えのある、心に残る良いお話でした。
by 匿名希望- 1
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5.0