ユリゴコロ(コミック版)

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あらすじ

家族のなかに殺人者がいる――――大ベストセラー「ユリゴコロ」を亜月亮がコミカライズ。婚約者の千絵をかこんで、家族で食事をした幸せな日を境に、その後、不幸ばかりが続く。ある日、亮介は実家の押し入れから、何者かが書いた殺人の告白を綴ったノートを見つける。これは、いったい誰の告白なのか。読み進めるうちに、たどり着いた真実とは―――。

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みんなのレビュー

  1. 評価:4.000 4.0

    それでも、愛は、愛

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    一気に読んでしまった。
    原作の利なのだろうが、読ませるパワーがすごい。

    恋人の失踪。父の癌が発覚。母の死。
    立て続けに起きた不幸の中、見つけた謎のノート。
    父は、母は、人殺しなのか?
    母だと思っていた人の正体は?
    そして、自分自身の正体は?

    ノートの内容は、前半はサイコ的な恐怖を感じさせるが、後半は、ミステリとしての面白さをキープしつつも、叙情的な方向に移り変わってゆく。
    それは、この作品のテーマそのものとシンクロする。
    異常な殺_人者の告白から、異常な愛の物語へ。
    このシフトチェンジが素晴らしい。

    終盤、主人公の殺_人気質が覚醒し、自らの体に流れるおぞましい血によって、呪わしい運命を辿る、という展開も、ありだった。
    でも、母の愛が、それを救った。

    過ちから始まった愛。
    秘密と偽りのもとに成立していた愛。
    人を殺めることで誰かを守ろうとするような愛。
    愛を手にする資格など持たないような者の愛。
    自らは死に向かうことで、誰かの愛を生かすような、悲しい愛。
    それでも、愛は、愛。
    ラスト、車で走り去る二人を見送りながら、私は、そんなことを考えていた。

    by roka
    • 21
  2. 評価:4.000 4.0

    映画化作品イッキ読み

    吉高由里子×松坂桃李×松山ケンイチと豪華な俳優陣で映画化されたので、気になって読んでみました。

    実家でサイコパスの告白文を偶然見つけてしまい、それは事実なのか、創作なのか、誰が書いたのか?
    過去と現在を行き来しながら、謎がちょっとずつ明らかになっていきます。
    先が気になる展開で、あっという間に読破。

    ラストはどんでん返しもあり、伏線の回収も良かったのですが、途中で真相に気づいてしまい残念。でも、充分に面白かったです。

    イヤミスをイメージしてましたが、読後は全くそんな気分ではなく、むしろちょっと感動しました。

    • 10
  3. 評価:4.000 4.0

    家族の深い愛情

    ネタバレ レビューを表示する

    原作と映画化を知らず読み初めましたが
    色々と考えさせられる作品でした。

    作画担当の亜月さんはりぼん時代から知っていますが、相変わらず絵柄がキレイです。

    内容はサイコパスの手記を偶然見つけた主人公が書いたのは家族の誰かだと思い調べ始め、衝撃の事実にたどり着きます。

    原作を読んでいないので予想ですが、かなり原作に忠実に再現されているように感じました。ちょっと深読みして主人公が犯人の濡れ衣を着せられたりするのかなと思う所がありましたがラストはある意味ハッピーエンドでした。

    殺・人への衝動を抑えきれないサイコパスへの家族達の深い愛情には胸が締め付けられました。

    ☆を減らしたのは、ドラマチックな内容だった割りにラストがあっさり終わってしまった事とやはり彼らがした事が正しいとは思えなかったので。

    サイコキラーのお話が好きな方なら読んで損はない作品です。

    • 7
  4. 評価:5.000 5.0

    一気に読みました

    ネタバレ レビューを表示する

    原作を読んでみたくなりました。
    映画も原作もホラー要素が強いのかと正直敬遠していたのですが、マンガのイラストが綺麗だったので、読めるかなと試しに一巻を読んだら、そのストーリーの面白さに、一気読みしてしまいました。
    ホラーではなく、ある意味、深い愛の作品だと思いました。
    確かにあれだけ人を殺してきて捕まらないのも、ラストのやくざ殺しも、人を殺したい性癖の人間があれだけスムーズに別の人生をやり直したり、息子やダンナに会いに来れたりするものかと、細部を考えると、ご都合主義の感も否めませんが、それも含めて、傷を負った人間どうしの深い愛の物語で、読み進めさせられるだけの面白いストーリーになっていると思います。
    このマンガを読んで、原作と映画を観ようと思えました。

    by 紫臣
    • 6
  5. 評価:5.000 5.0

    一気に読みました

    ネタバレ レビューを表示する

    面白すぎて一気に読んでしまいました。
    サイコパスの話なのにラストは深い愛情に泣いてしまいました。きっと子供を産んだ女性ならみんな泣いてしまうと思います。愛ってたしかに存在すると思いました。
    芥川賞を取った小説、コンビニ人間でも同じように思いましたが、サイコパスとして生まれた場合、どのように生きて行くのか良いのでしょうか。そして家族の辛さも非常に大きなものです。
    本当に面白かったです。亜月亮先生の少女漫画タッチのおかげで、ホラーがやわらいでとっても良かったです。

    by 匿名希望
    • 4

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