【ネタバレあり】吐息と稲妻のレビューと感想

表題作は少し意外

表題作は谷川史子先生の話にしては意外な話でした。ちょっと怖いけど現実の厳しさからは逃げないという話。それ以外は暖かくてほんわかして心に染みる話でした。

この作家さんの独特な雰囲気が大好きでみていますが、この話は悲しすぎます。最後に救いが欲しかった！でも引き込まれました…

オカルト研究会って昔はあったけど、今もあるのかなあ？この作者さんの絵はラフな感じなんだけど、登場人物の気持ちが表情にちゃんと表れてるからすごいと思う。

ファンタジー？

最初は普通のサークル内の恋愛かなと言う話だったけれど、完全にファンタジーでした。ハッピーエンドで終わると思いきや・・・えっ？！と度肝を抜かれました。なぜタイムトラベルするのかが最後までわからずちょっと消化不良が残りますがちょっと不思議で好きです

タイトル作品

置いていかれるものの辛さ。
でもそれは大切に想われていた証。
谷川先生の初期の『緑の頃わたしたちは』という作品に感じたせつなさに通ずるものがあります。
谷川作品がお好きな方は是非。