みんなのレビューと感想「ICHIGO[二都物語]」(ネタバレ非表示)(3ページ目)
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20年くらい前に連載を飛び飛びで読みつつその世界観に圧倒された記憶があり他社サービスで無料で読めるためにそちらで読み切りましたがこれはすごいです!新井英樹も嫉妬しそうな。絵柄はもしかしたら本人もジレンマがあったかもしれませんね。
by 匿名希望- 2
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5.0
名作
もう何回読み直したか。
血の轍のレビューにも書きましたが、血の轍よりもこちらのほうを強くお勧めしたいほどです。
(殺ジンという言葉がNGワードなようなのでご了承ください)連続サツ人犯の一期の異様さがどこから来たのか。物語は一期が生まれた時から晩年まで丁寧に書かれています。サツ人犯の一生の物語です。
それは1度読んだだけでは分かりません。
裕福な家の長男として生まれたものの幼い頃の病気のせいで跡取りとして脱落、体良く家を追い出され、手術で残った胸の傷、歪んだ両親の愛情、弟の存在、幼年期、胸の傷のことを恐れなかった唯一の存在の文也の嘘。全てが絡みつつ、ゆっくりと死んでゆく一期の心。
最初から一期に哀れみに近い気持ちを抱いていましたが、やっぱり最後の最後までその気持ちは消えませんでした。サツ人犯である一期が哀れで愛おしい。その一言に尽きます。
そして何度も読むうちに、勉強ができスポーツも万能で大企業の跡取りとして何不自由なく育った弟の利行の苦しみも分かってきます。結局両親の関心は一期にあることに気付きます。
胸の傷・・・触ると兄ちゃんは少し怒った。長い髪・・・カッコよかった。兄ちゃんが羨ましい、羨ましい、羨ましい・・・とのたうち回る利行もまた、哀れで愛おしい存在です。
私が違和感を感じたのは父ではなく母親。どこかモヤモヤしたものがありました。
そのモヤモヤを、最後の最後で吹き飛ばしてくれた、一期の子を産んだ一期の唯一の理解者である美里。
『どうして一期を抱きしめてあげなかったんですか?』
その言葉を聞いてハッとする一期の母親。最終巻のとても小さなコマです。たった一言、たったの1コマなんです。
作中では一期の母親が完全なる聖母として描かれていることにモヤモヤしていたんだと私もこの美里の一言で気付きました。
そうだ!!よくぞ言った!!!よくぞ言ったぞ美里!!!!と思いました。
そう、聖母は一期の母親ではなく、美里なんです。
そんな母親を見捨てずその先も一緒に居たという記述を見て、やはりこの作品の聖母は美里だと感じました。
登場人物がみんな哀れで、残酷で、美しく愛おしい。
胸が苦しくなる作品ですが、私は自信を持って言えます。不朽の名作だと。
どうしてこの作品が有名でないのか不思議で仕方ありません。by こんそめ☆ぱんち- 10
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5.0
なんか
はまる 胸糞悪い時もあるけど
次々みてしまうby レビン- 1
5.0