【ネタバレあり】脂肪と言う名の服を着てのレビューと感想（8ページ目）

「心がデブ」

とは、ラストでエステの人が主人公を評した言葉。
当時自分も痩せたいと思っていた頃、女性週刊誌で立ち読みして、訳もわからず暗くて救いがないなーと思いながらも、とても印象に残った言葉です。

20年位経って読んだ今、登場人物全ての心情が僅かずつながらも解る気がします。結局、よそは良く見える、って事なんですね。
雑誌でしか読んでいなかったので、エピローグが読めたのが良かったです。

重い作品

タイトルが魅力的で気になって読み始めましたが、予想と違う内容で恐い作品でした。
主役の女の子が嫌いでイライラしました。せっかく痩せたのに性格を変えられず結局幸せになれませんでした。
性格が太っているという言葉を重く受け止めました。

面白くてイッキ見してしまいました

テレクラがあった時代の話しなのでしょうが、今読んでも面白かったです
友達に彼氏を寝取られているところを見ると途中辛い気持ちに何度もなりましたが、続きが気になり最後までいきましたがハッピーエンドではなかったですね
読み終わったあともやもやします。

ちょっと衝撃

ほとんど過食症の主人公。嫌なことがあると（食え！）と脳内指令が出てくる…。「食うことばっか言うなよ」と8年付き合った彼に去られたところから、執念のダイエットが始まります!自分も若い頃はダイエット頑張りすぎたこと思い出しました。

自己批判感ゼロ

この作家さんは初めて読ませて頂きましたが、他の方のレビューにもある通り、本当に評価の仕方が難しいです。

自己批判、なんていうと負の感情のイメージだけど、社会で生きてく上で必要なものだと思います。
あの人なんでああなんだろう。
どうしてこうなった！
なんでそんなん言うの？
そんな時、普通は(少なくとも私は)自分を省みてみたりもするもので
あれ？私が悪かったのかな。
こうしとけば良かった。
自分が先にあんな言い方したもんな…。
そんなふうに色々悩んで自分を修正するもんじゃないかなと。
でも主人公はもちろん、ほとんどのキャラみんながびっくりするくらいそれがない！
悪い事は他人のせい。
イライラするのも他人のせい。
傷ついたら他人のせい。
しかも傷ついたら傷つきっ放し。
もしくは傷つけ返す。

そりゃ病むでしょ。
だからそこまで病む前に自己批判しましょうよ。
自分や周りを否定したり肯定したりを繰り返して繰り返して、人は学んで成長して、時には退化したりもしながら人間関係を築こうと足掻くんじゃないですかー(白目)。
そして優しさを増していく。

この作品は、そういうあたりまえにあって欲しい優しさを、徹底的に排除していて救いはないのかと思ってしまいます。
優しくされたい、認められたいなら優しくして、認めてあげなきゃ。
目の前にいるその人は、結局は自分を映してるんですから。
エステティシャンと同僚のヨーコだけがちゃんと自分以外の心配をしてあげられる人ですね。
上司の厳しさも部下の為かもしれません。
その辺は掘り下げられていないのでわかりませんが。

長くなりましたが、作家さんの意図通りに読めたのかわからないし、読んで良かったな、とも思えなかったので☆は２で。
何より主人公にひとつも魅力を感じられなかったので疲れました。
☆１じゃないのは毎回の扉絵の女性達が格好良く可愛かったからです。

リアルな

暗めが好きです。あたしも食べるんでデブで食べてます笑っつらいことがあって、前は自殺からとか考えてたけど今はスピリチュアルで安定で考えてるんで人も怖くて彼氏もいないでも幸せだけどやせたい矛盾した二つの感情持っちゃった

流されすぎ

主人公が人に依存しすぎ、流されすぎて全然魅力的じゃなくてちょっとイライラしちゃいました。
痩せて見返して欲しかった。

悲しいかな。なんかこの主人公の食べてしまう気持ちよくわかります。でも、不安を満たすように食べるのではなく、美味しいから食べるようになりたいですね。

太ってることの悩みと太ってることで下にみられてしまうマウント。わたしも太ってる方なので、思い当たる節があり、つい思い返してしまった

重なる部分が結構ありました

私自身も摂食障害経験者です。
160cm MAXで55kg、いちばん痩せていた時で32kg。
のこの限りなく低い自己評価や、痩せれば綺麗になる、痩せれば幸せになるという幻想(実際痩せ気味体型のほうがモテますが)、そして、冷たいのに執着する思いっきり自己愛性パーソナリティ障害な彼氏…過去の私自身と重なる部分が多くて苦しくなる瞬間が何度もありました。

全編通して地を這うような低空飛行のままののこでしたが、本編終了後の今、のこがこの世界に暮らしているならば、どこかで顔を上げて幸せになっていてほしいと思います。