【ネタバレあり】脂肪と言う名の服を着てのレビューと感想（32ページ目）

心の持ちようとも言えるけれど

この物語に出てくる
橘マユミ

美人でスタイルよくボスキャラ的存在。マウンティングの頂点に居ないと気が済まない嫌な女。さらに、見下したターゲットに精神的苦痛を与えその打ち比しがれた顔を見ることで満足すると言う清々しいまでの嫌な女の権化。
この女が、必用なまでにヒロインを痛め付けてくる。

太っているヒロインが、見た目やおとなしい性格が災いして周りから嫌がらせや裏切りを受け、痩せる決意をし、痩せたにも関わらず、現状が改善されない。
結局救われないのは本人の気持ちの問題、そしてまた、もとの体型に戻りなにも変わらなかったというような話の結びになっている。

一見すると、嫌な女とデブの根本の話っぽいけど、もう少し踏み込むと、痩せてきれいで華やかで居ても、幸せであるとは限らない。人を完全に見下し、蔑む事でしか自分が上に居ることの喜びを感じ取れない、これもまた、不幸であると言うことも、メッセージとして受け止められた。
人の彼氏を盗る女なんぞは、正にあたしのほうが上よって言う典型だ。

読んでいてここまでひどい環境、周囲の人たちってないと思うけど、ヒロインが痩せて幸せにならないところで終わらせるとこがまた、この作者の作風かナーってゾッとしたけど、粗の分作者からのメッセージみたいなものが現実味をもってガツンと伝わった。

痛々しい

若いときの私にソックリで怖くなりました。自分をしっかり持っていないから食べ物や人に依存して壊れてしまう。

哀しい

気持ちになり、やめました。

自分とリンクしてしまい、先がなんとなく理解できたから…
哀しいけど、何かに逃げる気持ちが食への暴走😭
誰か救ってあげて！

過去を振り返るか今を見つめるか

世代によって受け取り方が違うし、ある意味永遠のテーマかもしれない。

私は振り返る世代で二十代は摂食障害でした。肥満ではなかったのですが、家族に「半端なデブが一番醜い」と言われていたのを思い出しました。

ずいぶん昔の漫画なのでラストを忘れてしまい、最後どうなるのか気になってますが、読み終えた後の自分のメンタルが心配で途中で止まってしまってます笑

気持ちはわかります

昔読んだことがある作品で、懐かしくて購入。自分のスペックと合わない素敵な彼氏に負い目を感じて、何も言えない主人公の気持ちが少しわかります。嫌われたくなくて、怖くて、でもストレスを知らないうちに溜め込む弱さ。最後の心がデブって言う台詞が胸をつきます。

結局のところ

人間の美しさとは表に現れる物なのですよね。以前、学校を卒業して就職した際に、皆、綺麗な人程優しく、醜い人はそれなりに意地悪だ、という意見が一致した事があった。

うーん

後味悪め？とりあえずスッキリはしないです。作者の方の作品が好きなのと、タイトルに惹かれて読みましたが、あまり気にいらなかったです。ただ、考えさせられる内容かな？

切ない

リアルタイムで読んでいました。その頃私は身長159センチ体重63キロとデブでした。しかも一重まぶたブス。すれ違い様に「デブ」「ブス」と嘲られた事、何度もあります。その後一念発起して、20キロ近く痩せて、13号から7～9号になったけれど、近寄ってくるのはグズばかり。痩せても幸せになるとは、限らない事を身を持ってしりました。かつての私の様に、容姿コンプレックスに苛まれていた人たち、傷つきたい人たちにはお薦めです。そんな私、今はそこそこ幸せですω

ついつい気になり、読みました。
自分も痩せたい‥そう思いながらも、なかなかできず‥主人公に共感する部分、周りの人に共感する部分もあり。
面白かったです。

どこを重視するかで評価点数が変わってしまう気がします。でも色々と考えさせられました。
最近の作品だと思っていましたが、昔の作品なんですね。いつの時代も人間は変わらないのか〜って思いました