【ネタバレあり】声なきものの唄～瀬戸内の女郎小屋～のレビューと感想（10ページ目）

生々しい

日本中が貧しい時代の女郎として売られていくおはなし。こんなにも女性が虐げられモノとしてあつかわれていたなんて　すごく悔しい思いがします。チムにはいつかいつか健全な幸せを掴んでほしいと思います。

過酷な運命を懸命にまっすぐ生きていくチヌちゃんが健気。お姉さんも可哀想です。こんな悲しい女性たちが、ほんの昔の日本にはたくさんいたのだと思うと切ないです。

人魚姫のお話？

主人公は、優しく他人を思い遣れる、思うだけでなく行動できる女の子です。ただ、それは読者に詰まるところ共感させようとする為の設定なんだろう、と考えてしまうほど毎回それが強烈でした。
まだ到達してないですがどうも今後若様が主人公から離れていく展開があるみたいですが、私は不思議ではありませんでした。主人公は特に容姿の器量が良いわけでもなく、何か特別な才能に秀でているわけでもなく、若様との特別なエピソードがあったわけでもなく、優しく仲間想いというだけでなぜこの二人の間に純愛が芽生えると思えるのか逆に不思議でした。
だから作者の意図正しいなと。ただ、読者の反発を危惧して進路変更するのかなー
主人公には愛する若様と結ばれるのが最高の幸せでしょうが、その為には彼らの間に特別なエピソードが必要です。簡単にくっついたら辛く過酷な女性の時代を描いたせっかくのお話が薄っぺらくなってしまうって私は感じていました。

最初に貰った童話が人魚姫でした。アンデルセンの人魚姫のお話って、愛する人に裏切られる悲しい恋の話ですよね。悲しいけど叙情的で私は好きなお話です。この漫画の作中で今後、人魚姫のお話に触れる場面出てくるのでしょうか、どう見ても主人公が童話の人魚姫にシンクロするのですが、おそらく漫画ではハッピーエンドになるのかな。

目を背けてはいけない歴史の片隅

歴史の片隅に本当にあったであろう世界。重い空気に途中で読むのを辞めていたけど、目をを背けてしまってて良いのか？お気楽な漫画とは違う一筋光る輝きを感じて再び。読み始めました。今だって似た様な境遇の女性はいる訳で、あえて、これを漫画にした作者さんに敬意を評したい。
辛い境遇にも関わらず明るく生き抜くチヌちゃんに釘付けです。そんな彼女だから、若様も周りの人達もチヌの味方、助けてくれます。どんな終わり方をするのか？ワクワクしながら、まだ進行形。

とても面白い

遊郭に売られた地味めの女の子が、ひょんな事から出世して、たくましく遊郭の中で生きていく、わりと有りがちなストーリーですが、面白い。
売られる原因になったお父さんの死の理由、切ない。チヌは忘れていたけど、売られた時もお姉さんは分かっていていたよね。素質もあるけどそれもあって、現実逃避しちゃったんじゃないかな。続きが気になります。

悲しい漫画

こんな女性が自らの性を切り売りしていた時代がホンの100年ちょっと前まであったなんて、信じたくないけどほんとなんですね。今の時代に生まれて良かったと言い切れるかどうかは微妙ですが、悲しい話です。

悲しい

廓に来ることになったいきさつは、みんな悲しいストーリーです。
だけど、おかれた場所で強くたくましく生きていく女の様が描かれています。

面白い！

悲惨な話も多いけど面白くてついつい引き込まれます。
ヒロインもどんどん美人さんになってきて、女らしくなってくるのも興味深い。
お姉さんと再会出来るのかな、しあわせになって欲しいな。

生きていれば、いつか姉さんに会えると思い、頑張っているチヌに、報われて欲しいと思っています。昔は全国各所に廓があって、室蘭のは本で読んだ事があります。ただの漫画ではなく、当時の哀しい歴史にも触れながら読んでいます。

主人公には幸せになって欲しい

213話まで読みました。チヌを支えてくれる若様が好きでしたが、亡き妻に似た女にコロっといってしまったサマに残念な思いです。チヌに対しての気持ちは同情やボランティア精神だけとは思いたくないですが…