新・児童養護施設の子どもたち
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あらすじ
「あああ、ウザい!子どもなんて!せっかく育ててやってんのに恩知らず!わがまま!」私のお母さんは、子どものことが嫌いみたい。保育園にもいかせてくれなくなって、ゴミだらけの部屋に閉じ込められた私。お母さん、帰ってくるっていったのになんでドアにガムテープ貼っているの!?榎本由美の大人気作品「児童養護施設の子どもたち」の新シリーズが登場!母親に捨てられた主人公・擁子が見たこの世の地獄とは!?次々に襲いかかる過酷な運命に、少女・擁子が挑んでいく感動作品。
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みんなのレビュー
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漫画だからこそ
こういう「事件」が現実にあることは知っている。
それが決して珍しいわけではないことも。
しかし今作品を読むまで、私のそれが単なる情報でしかない、薄っぺらな知識に過ぎなかったことを痛感した。
まず私がぞっとしたのはゴキブリの描写だ。
新聞やテレビやラジオや週刊誌では絶対に添付され得ぬ画。
映画やドラマでも、あれほどに大量に部屋を這い廻るゴキブリなど描写されるわけがない。
後述されるネズミと違って、ゴキブリなんかスタジオに放ったら収拾がつかなくなるし、視聴者はお茶の間にそんなものを映し出されては怒髪天の勢いで放送局にクレームを入れる。
報道としての写真も無理だ。
たいていの場合はこのケースのような経緯を経て「扉」が開くのだろうから、そこで悠長に写真撮影など有り得ない。
この描写が可能だったのはそれが漫画だからだ。
漫画だから許された描写によって、こういう現実のリアルさを思い知らされた。
今この瞬間にも、どこかで、助けを求める意思も気力も体力もなく、膝を抱えた子供が確かにいるはずだと。
そうしてその子達が声を出さない最大の理由は、沈黙を親と約束しているからなのだ。
絶対に守られることない、「声を出さずにいい子にして待っていられたら──」という、甘い約束を信じて。by 正確な学者- 16
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5.0
榎本先生の素晴らしさ
めちゃコミックに入会してから、いわゆるレディースコミックをよく読むようになりました。
実話や時事ネタがもとになっている作品が特に面白いのですが、そういったジャンルに於ける榎本由美先生の表現力が素晴らしく、色々な作品を楽しませていただいております。
榎本先生は絵がとても上手なのですが、それは主人公の心理描写に説得力を持たせるものだと受け止めております。
この作品は前作の続きではなく、また異なる結末を迎えますが、読者の自分に出来る事などを考えさせてくれると思うのですね。
ハッピーエンドには安心があります。
ビターエンドには思考させる力があります。
私はそういう感想を持ちました。by 合田ケムリ- 13
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4.0
毒親過ぎて
現実にこんな思いをして、亡くなってしまう子どももいるかと思うと、切ない話です。
主人公が、母親の顔を思い浮かべることができないというのには、胸が痛みました。一時保護所の職員さんも、現実はきっと専門性が高く適切なケアができるのでしょうが、この話の場合では琴川さんが居なかったら、せっかく毒親のもとから救出された主人公がどうなったことやら…。海外に旅立った今後が気になります。唯ちゃんも主人公もきっとこの先も波瀾万丈なんだろうけど、ハッピーエンド期待します。by 匿名希望- 7
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4.0
描写がリアル
この漫画のすごいところは描写のリアルさだ。虐待のシーン、ゴミだらけの家、憎しみとあきらめと一方で生きる執念に満ちた主人公母の描写、過酷な環境で育ちながらも自我を保ち高い知性でたくましく生きる主人公。テレビや新聞といったマスメディアではこうしたリアルな描写はグロテスク過ぎて難しいだろう。世の中には様々な家庭がおり、その中には想像を超えた過酷な環境が存在するということ。フィクションながらも、考えさせられた。
by 匿名希望- 4
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3.0
つらい
無料分を読みました。
とてもかわいそうなストーリーで、読んでてつらくなってしまいました。
どんなにひどい母親でも、子供にとってはお母さんはひとりだけだし、頼るしかないのはわかります。
保育園に行って、自分の家はおかしいのかも、、、と思いながらも、お母さんを信頼してなんとか自分の中で納得しようとしているところがけなげで特につらかったです。
保育園の先生がもう少し踏み込んであげたら、あそこまでひどい状態にはならなかったと思います。
絵がリアルでこわかったけど、うまく表現できていたと思います。by 匿名希望- 4
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5.0