箪笥の中
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あらすじ
祖母の家の納戸部屋にひっそりと佇む、古めかしい箪笥。その箪笥の中には、決して開けてはならない女の秘密が眠っていて…? 表題作をはじめ、4編を収録したサスペンス傑作選が登場。女の性と欲望が蠢(うごめ)く、恐怖の世界をあなたに――。
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ユーザーレビュー
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ホラーの品格
古い作品ではあるが、品のあるホラーで、安心して読めた。
短編集だが、共通して流れているひとつのテーマみたいなものは、「子ども」と「大人」だと思う。
子どもの頃に体験した「わけのわからない何か」が、大人になったときに、どうとらえられるのか。
私たちは成長し、一定の常識や判断力を身につけるが、子ども時代の記憶に刺さったある種の違和感みたいなものは、解決されないままに残ったりもする。
その、変わらない「わけのわからなさ」みたいなものが、上手にキープされているというか、変に合理的な解決を見ないまま、何となく嫌な感じを保って、ただ、そこに残る。
昔をふと思い出して、「あれは何だったんだろう」と何となく不穏な気持ちになった経験というのは、多くの大人にあるのではなかろうか。
その何とも言えない感じを、ホラー漫画のフォーマットに落とし込んだような、丁寧で精度の高い作品だと思った。
事実としての記憶、だけではなく、感情の記憶、というものを大切にしていないと、なかなかこういう作品は描けない気がする。
伏線が綺麗に回収される、というような話はないが、本作の一種の収まりの悪さみたいなものに由来する不気味さは、実感としてすごくわかるし、リアリティーのある大人の怪談、という感じで、私はわりに好きであった。by roka- 3
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3.0
「箪笥の中」と「舶来品の店」を読んでみて…
ホラーというか… ミステリーホラー?
“人の念”というものの怖さを感じてゾクッとする
キレイめの絵だから余計怖く感じるのかも
タンスを開けるとき思い出しそうで怖い
真実なのか想像なのかよくわからない終わり方はモヤモヤするけどby 青人- 0
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4.0
宮脇作品が好き
作者さんが大好きで読んでみました。
いつもどこか仄暗くて、ミステリアスで、なんだかドキドキしたのを思い出しました。
どこかスッキリしない感じも宮脇先生だからかなぁ〜なんて。by ちゅけちゅ- 0
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4.0
ミステリの女王
「ヤヌスの鏡」からこの作者のファンです。
画はレトロですが内容はいつ読んでもスリルたっぷりで読みごたえあります。少し怖いところもありますが、今回もなかなかです。by Naonaf- 0
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5.0
怖くないホラー
絵がとても素敵できれいで、さらにストーリーも考えさせられる内容ばかりで、一気に読み進めてしまいました。この作者さんの続編を希望します。
by ミッドワイフ- 0
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4.0