みんなのレビューと感想「花衣 夢衣」（ネタバレ非表示）（5ページ目）

華やかで愛らしい物語を思わせるタイトルですが、実際は、大海原を果敢にわたる船のような物語です。

時は戦後の混乱期。
何もかもを失い、食べるもの、着るものを必死に求めた時代から始まります。

わずか17歳にして、子どもを産めない身体になってしまった双子の姉、真帆。
身を切られる思いをし、金沢へ旅立ち、加賀友禅の職人の門をたたきます。

一方、和裁で生計を立てていた妹の澪は、呉服屋へ嫁入りし、若女将として研さんを積みます。

女性の地位の低い時代ですから、生活のために身を売らざるを得なかったり、ふたりの母親のように、富豪の愛人になる女性も珍しくありませんでした。

そして、ふたりを翻弄する男性の存在……。

しかし、度重なる運命の中でも、決して生きることをあきらめません。
「真帆」「澪」はふたりの父親が付けてくれた名前。
まさにその名前のように、荒波の中を、力強く、賢く美しく生きる姿に感動させられました。

星５つの評価をさせていただきます。

気になるので読み始めましたが、かなり面白いです！今後、この2人がどうなっていくのかとても気になります！

ホントにめちゃコミ

めちゃ読みたくなるのでめちゃコミですよ。
youに連載されている頃に読みました。
原作のイメージを大事にしたかったから昼ドラになった時は見ませんでした。
本当に引きずり込まれるお話です。

作者の方はお亡くなりになってらっしゃるんですよね。
寂しい限りです。

さすが巨匠！

絵も綺麗だし物語も長編なのにあっという間に読んでしまうほどひきこまれます。何度も何度も繰り返し読んでしまいます。おススメです。

悲しい

双子の入れ替わり話はあるけど、この話の切なさと、不幸さ。どの作品より重たいと思う。姉を思う気持ち、妹を思う気持ち、とても大事だと思う

美しい双子に訪れる様々な苦難

確か昔、この漫画を元にしたと思われる昼ドラを観た記憶があり、とても面白かったのに最初の方しか見られず長年続きが気になっており、ふとこちらの原作を見つけ読み始めました。
まだ半分にも満たない段階ですが大変面白く、ポイント加算日が待ち遠しいです。

戦後の混乱期が舞台ということもあり、物語に起伏があり、飽きさせません。
2人の美しい双子の少女が主人公との事で、外見の似通った2人だからこそ訪れる苦難の数々…
これから起こるであろう恋愛や人生の岐路で2人がどの様な選択をしていくのか、それによって2人のお互いへの揺るぎない親愛がどの様に変化していくのか…主人公達の心模様にも期待していきたいです。

深〜いです。。。

子供の頃、読んだ津雲先生の作品は相変わらず繊細で綺麗な描写、忘れていた何かを思い起こさせてくれました。殺伐とした現代では難しい心の機微に触れられます。日本人的情緒っていいですね〜