【ネタバレあり】小路花唄のレビューと感想

オーダーメイドの靴職人のヒロインと娘の反抗期で別れた元カレ、大学生のイケメン、周りの個性的な人達も面白い

大好きなのに！！

高校時代に読んだ、天然素材からの大ファン。
選ぶ言葉のひとつひとつが、秀逸すぎて、それ以外の表現があるだろうかと心に染みていく作者さん。

でも！でもでも！！
人間、そんなに凛々しく生きられないよ！
歳を重ねれば重ねただけの、ずる賢さやグレーゾーンや妥協や、そんなものにまみれて生きていくはずで、それは必ずしも悪いことだけではなく、清濁合わせ飲むふてぶてしさもありなのに！

結ばれないんだ、、、というラストに、天然素材の時と同じ切なさに胸が締めつれられました。
大好きなのに、つらすぎて、もう読めない。
でも、そのくらい、心に深くささるお話です(涙)

面白い!

職人さんのお話で、自分の知らない世界を知れる面白さと、でも同年代としての悩みは身近で、読みやすいです。オススメです!

気になって

路地恋花が好きで読んでいました。靴やさんがメインになって、どう展開していくか期待して読み始めたら、まさかの別れから。どうなるのか気になっています。

路地恋花の続編！

前作の路地恋花は作者買いで一気読みして、独特な雰囲気がとても印象に残りお気に入りの作品となっていました。
その時はレビューしませんでしたが、私も続編を読みたいと思っていた一人なので、今回の続編はすごく嬉しい！

前作で新入りだった靴職人の椿ちゃんがメインとなっていますが、旧店子の方々もちらっと出てきてその後の様子が伺えます。

最後に出てきた新入り店子パティシエはフランスに行ったナオミちゃん…！

その他誰が出てくるかは読んでからのお楽しみで。。

新店子さんは顔見せだけの状態なのでこれからがとても楽しみです。

こんな路地が現実にあったら行ってみたい。
非現実だけれども、作品世界にどっぷり浸かって癒されてます。
そして私も椿ちゃんに靴を作ってもらいたい。

麻生先生の作品はユーモアとホッコリのバランスがとても絶妙で大好きです。

語彙力がなくて魅力を伝えきれないのが悔しいです。。

続編なので、路地恋花を読まれてからの方が楽しめるかと思います。