5.0
不朽の名作!ぜひもう一度読んで
子供の頃「りぼん」で夢中になって読んでいた世代です(レビューの読者さんほとんどそうですかね^^;)。
子供の頃は芸能人の紗南ちゃんと非行少年羽山くんのキャラの新鮮さ(そしてギャグの面白さ)を楽しんで読んでいましたが、自分が母親になった今は、実紗子ママや生みの親の視点からも読めて、今の方が数倍泣けてくる深いお話だと思います。そして、底抜けに明るいキャラとして描かれている紗南ちゃんの強さと心の闇の部分が、物語全体を通して、すごく丁寧に作り込まれていることに気付きました。
私自身、紗南ちゃんのようなバイタリティと弱さを併せ持っている人(過去のトラウマもあり、心の病にもかかっていました)に出会った経験があります。なので設定は現実離れしているにも関わらず、病気の出方や心の内面の描き方にすごく説得力とリアリティを感じます。一度読んでいる漫画なはずなのに、ぐいぐい引き込まれて読破してしまいました。
絵はりぼんの少女漫画!という感じで、家電やFAX(笑)を使っていたりと、時代を感じさせる部分はどうしてもありますが、ストーリーには全く古さを感じさせません。かなり昔の作品なので、もうブームが再来するとは思えませんが、今の子供達や、私と同じようなりぼん世代の皆さんにも是非もう一度読んでもらいたい、不朽の名作だと思います。子供が読むだけでは勿体ない、深みのあるストーリーです!
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こどものおもちゃ