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何もかも中途半端
和真への批判が多くて驚いてます。真面目に生きてきた人が、悪事を重ね百戦錬磨のさやかに的確な対応が出来るとは思えない。そもそも文は高校の時にさやかがゲームだと嘯いて、彼とキスして見せた時に彼氏とは別れても、さやかは「大事な友達」だと付き合いを続けた事が元凶に思う。あの一件で人のものに手を出す女だと見抜けないとは。文の愚鈍さが巡り巡って夫にトラブルを背負わせたとも言える。和真との事も自発的に行動したのは家出と妊活くらいで、浮気調査は樋口頼み、さやかとの現場に乗り込んでも何も出来ず、さやかの決定的な一言に頰を張ったのは香住。さやかの言う通り、何も努力も行動もしないし、出来ないし、思想もいまいちハッキリしない。人妻が職場の若い男と2人だけでランチとか、コールセンターであらぬ噂になるのでは?あまりにも無防備で、常識や節度が無い様に感じる。
狡猾だが愛に飢えたさやかは、本人も無意識のうちに和真が救ってくれると嗅ぎつけたのではないだろうか。そこへ恋愛の不条理ではあるが、後から現れた文が何もせずに和真を得たのだから、腑が煮え繰り返るような思いであっただろうし、執着は収まらないだろう。和真だけは「みんな嫌いだった」と毒づくさやかの言葉は本心ではないと感じている。実はさやかの一番の理解者になり得るのは和真であり、和真の文へ向けられる溺愛こそ、さやかが心から欲し、必要だったものだ。最後は文の温情でさやかは罪に問われず、親と向き合う決意をしたが、文さえいなければ、さやかは和真によって別の形で生まれ変わる事が出来たかもしれず、全く違う結末になったかもしれない。
さやかの事は全く擁護も共感もできないけれど、それよりなんか文にモヤモヤするなー。と思ってから、視点が変わりました。
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にぶんのいち夫婦