5.0
しっとりと、しっかりと。
もう、このお話すっごい好きですっっ
戦後間もない京都、料亭の再興を通して絆を深める歳の差夫婦の物語。
石畳の道、八坂の塔が見えて、日本家屋の趣も素敵です。桜の頃、秋の嵐山、お正月の八坂神社···四季折々の京の景色がしっとりと美しく描かれています。
各お話の表紙絵の構図も素敵で見入ってしまいます。
京女といえばいけずなイメージですが、いち日さんはええなあ。自立していて仕事に誇りを持ち、公平で人を恨まず、悲しいときは泣いてしまうけど、いつも前を向こうとしている、そんでお酒を飲むと楽しくなっちゃう··
ほんとお友達になりたい!
周さん、有能でここぞというとき頼りになる!桑乃木で徐々に心を開いていく様子も清々しく、一見無愛想だけど実のある男、いいですね。いち日を想ってする言動の数々、応援したくなります。
とにかく二人の恋の進展がゆっくりで···そこがいいのです。
お料理ももちろん美味しそうで、レシピも本格的なものから身近なものまで参考になります。
桑乃木の面々に、山口家、川島家も絡んできてますます面白くなってきました!
人間ドラマがしっかり描かれているところが最大の魅力です。
京の魅力、お料理、料亭を巡る骨太のドラマ、奥ゆかしい恋模様など、いろんな味が楽しめる作品です♡
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ながたんと青と-いちかの料理帖-