かもねぎちゃんさんの投稿一覧

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1 - 4件目/全4件

  1. 評価:4.000 4.0

    無理解と理解を繰り返すしか無いのかも

    グレー程度の知的障害があったり、発達障害があったり。これを社会がどれだけ認めているのか?と難しく思いました。

    社会がどのくらい容認したいと思ってるのか?という問題を感じるからです。

    このケーキの例だけで言いますと、お医者さまも皆様も「ケーキの容積がちょうど3頭分なら、どこをどう切っても良い」と彼らに思ってあげれてますか?

    売り物やお客様にお出しするケーキでも無いのにベンツ型に切る必要はあるのでしょうか?

    昨今、発達障害の問題も言われてきましたが、こういう所から無駄に"できている"ものも"出来ない"と思い込んで、相手を断罪することで、犯罪者や落第者を社会が作ったのかも知れないですね。
    それに加担しているのは私たちです。

    • 5
  2. 評価:4.000 4.0

    思わず読み進めてしまった

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    思わず読み進めてしまいました。最終話そのシメなの?って肩透かしを食らったという意見に半分同意、半分これでよかったのでは?でした。

    皆様のコメントも参照にしつつ、私なりに感じた登場人物の心情は。

    ●何故幸生は凛子に加担したか→あんな環境で生きて歪まぬ筈は無いからこそ、凛子を愛したのでは無かろうか。
    ●しのぶが痩せていく→単純に罪悪感や嫌悪感。彼女は最初から一貫して普通の人です。凛子へマウンティングを取り、特別な自分の秘め事に陶酔して選民思考に浸りたいだけの。しかし行動をエスカレートさせた結果、残酷な真実を知ってももう後戻りは出来なかった。「私は正しい」と自身を洗脳する凡人ゆえ疲弊し、本当に狂って行った
    ●何故久美子なのか…久美子である意味は無いかも。敢えて言うなら凛子達同様に無邪気に死に引き寄せられる性質を持つ事が生贄の条件だっただけ。凛子は女を解体する行為によって女をおかす行為の代価とし、公彦に更に同調したかったのかな。
    ●凛子は何故歪むのか…おかしな隣人(しのぶ)に害されたらそりゃそうなる半分、天性の狂った人半分かと。そもそも、都合良く切り貼りした内容で成る歪んだ本から形成された彼女の精神がまともな筈が無いのです。しのぶは「私の"都合良い"公彦さん」を愛そうとしたけど、凛子は「公彦母が歪めた公彦さん※やはり無理がある。最後変態行為に及んだ素体は隠せてない。歪んでいる」に真摯に同調を試みた。そこで公彦母⇆公彦→凛子という歪んだ精神の継承が起きた。ってことかな?

    • 4
  3. 評価:4.000 4.0

    一度読んでみると良いかも?

    源氏物語の漫画版は何個かあるのだけど、1番クセがなくて話を盛ってないのが大和さん版かなぁ?と思います。

    何個か源氏物語を漫画にしたものは読んだことがあるのですが、
    源氏物語自体が現代人の感覚では共感の分かない描写や、当時は現代の小説のように登場人物の丁寧な心理描写はしない風潮だったためかだいぶん心情がすっぱ抜けていたりするので、漫画版にするにあたりその辺を補うためキャラが性格改変されていたり、ストーリーが違ったりするんです。

    そういうことを踏まえて、原作も踏まえて読んでも大和さん版はまあまあ真っ当。その分エンタメ性が少なく感じてつまんない!と思う人は思うのかしら?(・・;)

    子どもの時はじめて読んだ時は気がつかなかったけど、装丁も凝っていて綺麗です。
    また、特に女性キャラがみんな顔が一緒で分からん!と当時は思ってたんだけど、これ原作にむしろ忠実なんですよ。
    大雑把に言えば源氏物語って光源氏が初恋の女性の似姿を追い求める話なので、登場する女性たちが「誰々の姪でよく似ていて…」って設定の人が多いから、大和さんの画力のせいだけじゃないんです。大和さんもとても苦心したそうです。笑

    それから、登場人物の洋服の紋様やなど細かなところまでこだわって描かれていて(多少の少女漫画的アレンジはあれど)資料に即して描いたのだな、という丁寧さで思わず当時の風俗を調べてしまいたくなります。

    そんなふうにエンタメ性だけでなく漫画を読んでみる時におすすめです。

    • 1
  4. 評価:4.000 4.0

    大人の惰性な日常にあるモヤみ

    前作は主人公がアイデンティティの確立前な感じもあり、振り回してくるダメ男とのやりとりもダメ男の放つダメ語録も「利己主義ソシオパスとの遭遇」みがありました。

    爛れた人に触れてないとは非現実的なんだけど、一旦触れると本当にリアルに感じるのようなあるある感。だからこそこちらの心を非常に強く掻き乱すし、すごく苛つき具合があると言うか…。私は「読んでて読みたく無い本」「辛い本」という感想だった。

    でも今回は主人公も大人になって自我も確立したうえで相対していくので、そういう苛つきが芽生えないんです。
    同じモヤみでも、読んでいて与えられるのは地に足がついた所にある(例えば会社でうまくいかないとか、みたいな)身近な感覚での共感やモヤみ。
    アイデンティティを揺さぶってくるようなストレス味の強さは無くて、諦念やどうしようもなさと共に生きていく大人が持ってるモヤミ感。

    このまんがは最後どこに向かうんだろう、って非常に気になります。

    • 0
全ての内容:★★★★☆ 1 - 4件目/全4件

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