4.0
思わず読み進めてしまった
思わず読み進めてしまいました。最終話そのシメなの?って肩透かしを食らったという意見に半分同意、半分これでよかったのでは?でした。
皆様のコメントも参照にしつつ、私なりに感じた登場人物の心情は。
●何故幸生は凛子に加担したか→あんな環境で生きて歪まぬ筈は無いからこそ、凛子を愛したのでは無かろうか。
●しのぶが痩せていく→単純に罪悪感や嫌悪感。彼女は最初から一貫して普通の人です。凛子へマウンティングを取り、特別な自分の秘め事に陶酔して選民思考に浸りたいだけの。しかし行動をエスカレートさせた結果、残酷な真実を知ってももう後戻りは出来なかった。「私は正しい」と自身を洗脳する凡人ゆえ疲弊し、本当に狂って行った
●何故久美子なのか…久美子である意味は無いかも。敢えて言うなら凛子達同様に無邪気に死に引き寄せられる性質を持つ事が生贄の条件だっただけ。凛子は女を解体する行為によって女をおかす行為の代価とし、公彦に更に同調したかったのかな。
●凛子は何故歪むのか…おかしな隣人(しのぶ)に害されたらそりゃそうなる半分、天性の狂った人半分かと。そもそも、都合良く切り貼りした内容で成る歪んだ本から形成された彼女の精神がまともな筈が無いのです。しのぶは「私の"都合良い"公彦さん」を愛そうとしたけど、凛子は「公彦母が歪めた公彦さん※やはり無理がある。最後変態行為に及んだ素体は隠せてない。歪んでいる」に真摯に同調を試みた。そこで公彦母⇆公彦→凛子という歪んだ精神の継承が起きた。ってことかな?
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死者恋