5.0
良きかな、良き哉。。。
12話まで読んだ感想です。
明治時代、継母とその娘に疎まれていた実子(娘)が、六条家の借金のカタに不知火家に嫁ぐことになる・・・という、良くある話かと思って読み始めましたが、思いの外良かったです。
主人公彩葉を始め、婚約者の烈のキャラクター設定と絡ませ方が上手いと思いました。
彩葉は、大好きだった父を失った名家の令嬢だが、何といってもまだ16歳で幼さが残るところを、負けん気の強さで婚約者の烈に様々な形で挑む姿が可愛らしく、令嬢の勝気さも描けていると思いました。
烈は、イケメンで名家不知火家の嫡子で、名目上は彩葉を「お金で買って」嫁としますが、これまで浮名を流した女性達とは全く違い、気軽に手を出さずにいるところから、烈の彩葉に対する愛情の深さが感じられ、好感が持てました。個人的な感想ですが、BL漫画の「ワルイことしたい」シリーズの白羽帝に似た色気があると思いました。
ストーリー的には、二人の関係性の展開は、この時点ではゆっくりかと感じましたが、様々なエピソードが織り交ぜられて話が進んで行き、彩葉の「秘密」もあるので、テンポよく、また、少しドキドキしながら読めると思います。二人の婚約お披露目も済んだところで、今後の展開に期待です。
オススメしたい作品です。
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