5.0
私もこの話がすきです
この話は、事件の犯人を推理しながら、多くの登場人物が持つ心の闇を読み解き、和菓子や茶道を通して和に触れるみたいな展開です。
一話から三話“再会”で、設定の全容がわかります。話は、主人公七桜(なお)と、運命の人となる椿の幼いころから始まります。
二人の親は、400年続く和菓子屋さんの若旦那が椿の父親、そこの職人が七桜の母親で、不倫関係でした。
女将で椿の母親からは、七桜も疎まれています。
七桜が使用人の子どもというより、夫が不倫している相手の子どもと直感的にわかったみたいです。
そして、すべての人を巻き込む感じで事件は起こります。亡くなったのは、椿の父親である若旦那。
犯人は七桜の母親にされてしまいます。
七桜は、好きな和菓子作りを通して、母親の濡れ衣を晴らそうとする話です。
あとあとにわかるのですが、女将は喜多川家の旦那様と不倫しています。
喜多川家の息子で薫は、ふらふらっと七桜の前に現れて、大切に思い始める‥っていう感じで、相関図ほしいって思いながら読んでいました。
ドロドロでインパクトある話なので、ウキウキする話を読みたい人にお勧めするのは難しいです。
私は結末が気になる人に向けて、書き込んでいきます。
結末を解く鍵として、老舗の子どもたちがでてきます。登場人物の多くは、七桜も含めて自分が大事です。自分をやたら肯定したり、嘘をついてまでも保身します。
それが伝統を守ることになるんかと、和菓子屋さんの大旦那(椿のおじいちゃん)は、予言めいた話をしています。嘘をつけば地獄に墜ちる‥和菓子屋さんの家訓です。
犯人はだれ!と犯人をここで記すると、作者さんに申し訳ないので144話過ぎてくると、事件の謎解きが始まります。150話で犯人がわかります。
ちなみに、70話で七桜がさくらだったと椿にわかります。
さて、一番きになるのは、桜と椿がどうなっていくか、です。
私も結末で二人が離れないことを願っています。が二人にとってのハッピーエンドって、あるのでしょうか。耐えることも、忘れることもできない過去があり、七桜も嘘をついています。ひょっとしたら、七桜も早く亡くなるような‥考えすぎだと思いますけど。
最後にですが、薫がこの話の一番の悪人のような気がします。お金持ちの無い物ねだりなんでしょうか。
そもそも椿の父が結婚する相手を間違えたんですよね。哀しい話です。
- 9
私たちはどうかしている